-
- 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
- 価格:1,375円(税込)
第3回斎藤茂太賞が28日に発表され、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さんのエッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(KADOKAWA)に決まった。
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』は、若林正恭さんがキューバを一人旅して書き上げた一冊。日本社会へ違和感を抱いていた若林さんが、キューバでの新鮮な体験を“若林節”で語り尽くす。
作家の朝井リョウさんは、同作について《著者は、配給所、海、闘鶏場など様々な場所を訪れては、競争が肯定されている理由や社会主義が衰退した理由などあらゆることを思考する。それぞれの答えに強い説得力があるのは、聞こえの良い借り物の言葉ではなく、シンプルだがその人の頭と体を通過したことがよくわかる言葉が使われているからだ》(読売新聞・書評)と評している。( https://www.bookbang.jp/review/article/536606 )
著者の若林さんは、1978年東京生まれ。お笑いコンビ・オードリーのツッコミ担当。2008年に「M‐1グランプリ」で総合2位になりブレイク。その後、多くのバラエティ番組で活躍し、2013年には映画「ひまわりと子犬の7日間」に出演し、日本アカデミー賞話題賞俳優部門を受賞するなど多才ぶりを発揮、現在はバラエティ番組「セブンルール」「激レアさんを連れてきた。」などのMCも務める。著書に『社会人大学人見知り学部 卒業見込』がある。
審査委員を務めた下重暁子さんは「ピュアな視点、ものの考え方も高評価の対象となった。思わず椎名委員から「純文学」という言葉が飛び出したほどの新鮮さとその将来性を重視した」と受賞理由を明かした。
なお、授賞式は7月26日に都内で行われ、正賞のクリスタルのトロフィーと副賞30万円が贈呈される。
斎藤茂太賞は、故・斎藤茂太さんの功績をたたえ、その志を引き継ぐために2016年に創設。昨年に出版された紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクション作品を対象とする。今年は、下重暁子(日本旅行作家協会会長)、椎名誠(日本旅行作家協会名誉会員)、芦原伸(日本旅行作家協会専務理事)、種村国夫(日本旅行作家協会会員)の4名の審査員によって選考が行われた。最終候補作には、若林さんの著作のほかに、前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)と上原善広『カナダ歴史街道をゆく』(文藝春秋)が選ばれていた。
関連ニュース
-
「朝食にフルーツ」はやってはいけない食べ方だった? 「糖質疲労」を招く間違った食べ方に警鐘[生活実用書ベストセラー]
[ニュース](家庭医学・健康)
2024/04/13 -
第9回梅棹忠夫・山と探検文学賞が発表 荻田泰永『考える脚』に決定
[文学賞・賞](自伝・伝記/エッセー・随筆)
2020/03/07 -
震災復興ボランティアを行っていた佐藤健と神木隆之介「10年は区切りじゃなくはじまり」ビジュアル対話集で語る[エンターテイメントベストセラー]
[ニュース](サブカルチャー/タレント写真集/タレント本)
2022/03/19 -
オリラジ中田の人生教本『大合格』が大反響 相方・藤森も購入【ノンフィクション・教養書他ベストセラー】
[ニュース](タレント写真集/エッセー・随筆/ステージ・ダンス/演劇・舞台)
2017/04/22 -
池井戸潤 最新作は地方の消防団が活躍するミステリ『ハヤブサ消防団』 消防庁長官も期待[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集)
2022/09/17