【話題の本】『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』松本ひで吉作

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■“飼い主あるある”ネタの宝庫

 犬も猫もそれぞれの良さとかわいらしさがある。では、同時に飼うとどうなるのか-。2匹が繰り広げる日常の出来事を、飼い主の松本ひで吉さんが描いた漫画だ。

 いつも明るい「犬くん」は、松本さんがお菓子の袋を開けるたびに、「今日ははじめて(お菓子を)もらえる日かもしれない」と期待に満ちた目で駆け寄ってくる。そんな犬くんを冷ややかに見つめるのは、顔が怖くてクールな「猫さま」。翌朝、お菓子は猫さまに盗み食いされていて…。2匹の思考のギャップと、謎の貫禄たっぷりの猫さまの絵につい笑ってしまう。

 同作はツイッターで公開され、累計100万超のリツイート(転載)を集める人気作。単行本化に当たり、描き下ろしエピソードも収められた。発行元の講談社によると、6月中旬の発売直後に重版がかかり、現在の発行部数は7万部を突破したという。

 「布団をペットに取られてしまい、人間は隅っこで寝る」「ペット向けのプレゼントは凝りすぎるとスベる」「なぜかパソコンの上に座りたがる猫」-など、数々の“飼い主あるある”ネタが秀逸。以前飼っていた犬の思い出など、ホロリとする話も。(講談社・850円+税)

 本間英士

産経新聞
2018年7月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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