7月6日(金)に発売された文芸誌「新潮」(2018年8月号)に、比較文学者で映画史家の四方田犬彦による初小説「鳥を放つ」が掲載された。
「鳥を放つ」は、文学、映画を中心に、多岐にわたる今日の文化現象を論じる四方田犬彦による初の小説。全5章で構成される420枚分が一挙掲載されている。
著者の四方田は、1953年大阪府生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。明治学院大学、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学(ソウル)、清華大学(台湾)などで、映画史と日本文化論の教鞭をとり、著書は140冊に及ぶ。
また、本誌では芥川賞作家の玄月による小説「蟹行」、小説家・木村友祐がパリで行った講演会「生きものとして狂うこと――震災後七年の個人的な報告」、『ルポ 川崎』の著者・磯部涼によるルポルタージュ「街は生きている――アフター『ルポ 川崎』」などが掲載、高樹のぶ子による小説「格闘」は今号で最終回を迎えた。
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2018年7月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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