『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』方丈社編集部編

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朝、目覚めると、戦争が始まっていました

『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』

著者
方丈社編集部 [編集]/武田砂鉄 [解説]
出版社
方丈社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784908925344
発売日
2018/08/03
価格
1,320円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』方丈社編集部編

[レビュアー] 産経新聞社

 昭和16年12月8日午前7時、ラジオの臨時ニュースで、先の大戦の始まりが知らされた。その日、知識人・著名人たちは何を思ったか-。同日のニュース原稿とともに、50人以上の日記、回想録、小説などから当時の感慨をたどる。

 「天地が開けたほどの解放感」(思想家・吉本隆明、17歳)、「だらけた生活に鉄筋の骨が打ち建てられた」(作家・今日出海、38歳)、「老生ノ紅血躍動!」(歌人・斎藤茂吉、59歳)…。

 「重々しい絶望」どころか、「どこか清々(すがすが)しく」受け止められていた当時の空気を分析するライター、武田砂鉄氏の解説も。(方丈社・1200円+税)

産経新聞
2018年8月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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