『ケンちゃんと猫。 ときどきアヒル』
書籍情報:openBD
【気になる!】コミック 『ケンちゃんと猫。 ときどきアヒル』
[レビュアー] 産経新聞社
昭和50年代のとあるいなか町で、幼稚園児のケンちゃんを取り巻く何げない日常が描かれる。無口でカメラ好き、ケンちゃんの缶下駄(げた)もひょいと作ってくれる頼りがいのある父さん、料理がうまくて家族思いの母さん、きょうだいみたいな猫、モモとの暮らし。そこに3匹の子猫、酔っ払った父さんが持ち帰ったアヒルも加わり、大にぎわい。
自然と人情、郷愁にあふれた世界がしみる。時折コマにのぞく当時の流行やニュースも懐かしい。ベストセラー『ねことじいちゃん』シリーズなどの著者によるほのぼのコミックだ。(ねこまき〈ミューズワーク〉著、幻冬舎・1100円+税)