葉室麟『散り椿』が岡田准一主演で映画化 西島秀俊や麻生久美子など豪華キャスト

映像化

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 葉室麟による時代小説『散り椿』を原作とした映画が、9月28日から全国公開される。

『散り椿』は、葉室麟の『さわらびの譜』『はだれ雪』『青嵐の坂』に登場する扇野藩を舞台とした「扇野藩シリーズ」の一つ。かつて一刀流道場の四天王と謳われた瓜生新兵衛を主人公とする本作では、上役の不正を訴え藩を追われた新兵衛が18年ぶりに帰藩し、藩主代替わりに伴う側用人と家老との対立や過去との因縁に立ち向かう姿が描かれる。

 映画では、主人公の瓜生新兵衛をアイドルグループ・V6のメンバー岡田准一が演じるほか、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子、柳楽優弥、芳根京子、奥田瑛二などが顔を揃える。監督・撮影は、キャメラマンとして数多の映画賞を受賞し、初監督作となる「劔岳 点の記」で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた木村大作が務める。

 原作者の葉室麟は、1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て2004年に『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年に『銀漢の賦』で松本清張賞を、2012年に『蜩ノ記』で直木賞を、2016年に『鬼神の如く』で司馬遼太郎賞を受賞する。他の著書に『いのちなりけり』『秋月記』『橘花抄』『春風伝』『この君なくば』『津軽双花』『日本人の肖像』など多数。2017年12月に逝去。以後、遺作となる『天翔ける』『玄鳥さりて』『雨と詩人と落花と』が刊行されている。

2018年8月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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