『不死身の特攻兵』と「日大アメフト問題」の共通点「日本的同調圧力」を克服するには

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 8月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『極上の孤独』が獲得した。
 第2位は『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』。第3位は『昭和の怪物 七つの謎』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』。鴻上尚史さんが9回出撃し9回生きて帰った特攻兵にインタビューしまとめた一冊。その場を支配する「空気」のために命を消費する日本型社会に異議を唱え、生きて帰還することができたその強さの源を探っている。

 鴻上さんは8月23日朝日新聞で同書についてのインタビューに答えている。特攻を生み出した日本社会のあり方は日大アメフト部悪質タックル問題などにみられるように変わっておらず、共同体を守るために同調圧力に忖度してしまう状況は今も日本のどこでもみられると述べている。SNSでも同書を読んで会社や学校の部活、PTA活動などにおいても同じ構図が存在することに思い当たる人は多く、共感の声があがっている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『極上の孤独』下重暁子[著](幻冬舎)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』安部龍太郎[著](幻冬舎)

戦国時代は世界の大航海時代だった。スペインやポルトガルは世界中で植民地獲得に乗り出し、その波が鉄砲やキリスト教伝来という形で日本にも押し寄せていた。織田信長はこれにどう対処するかという問題に直面した、わが国初の為政者だったのだ――安土城跡に発見された「清涼殿」の意味、スペインからの使者・イエズス会ヴァリニャーノとの熾烈な交渉、そして決裂。その直後に本能寺の変は起きた……。江戸の鎖国史観から見ていてはわからない、世界史における本能寺の変の真実。信長が背負っていた真の孤独とは。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『昭和の怪物 七つの謎』保阪正康[著](講談社)

昭和史研究の第一人者が出会った「戦争の目撃者たち」。東條英機、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂が残した「歴史の闇」に迫る。(同書帯より)

4位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

5位『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕[著](中央公論新社)

6位『不倫』中野信子[著](文藝春秋)

7位『未来の年表(2)人口減少日本であなたに起きること』河合雅司[著](講談社)

8位『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』菅野仁[著](筑摩書房)

9位『看る力 アガワ流介護入門』阿川佐和子[著]大塚宣夫[著](文藝春秋)

10位『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』鴻上尚史[著](講談社)

■新書 ノベルスランキング

1位『天使たちの課外活動(6)テオの秘密のレストラン』茅田砂胡[著](中央公論新社)

2位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』誉司アンリ[小説]堀越耕平[原作](集英社)

3位『十津川警部 哀愁のミステリー・トレイン』西村京太郎[著](徳間書店)

4位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

5位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

6位『不屈の海(2) グアム沖空母決戦』横山信義[著](中央公論新社)

7位『岸辺露伴は戯れない 短編小説集』北國ばらっど、宮本深礼、吉上亮[著]荒木飛呂彦[原作](集英社)

8位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

9位『新生・帝国海空軍(4) 新アウトレンジ戦法炸裂!』原俊雄[著](電波社)

10位『岸辺露伴は叫ばない 短編小説集』維羽裕介、北國ばらっど、宮本深礼、吉上亮[小説]荒木飛呂彦[original concept](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 8月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年8月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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