『応仁の乱』で一大ブームを巻き起こした中公新書編集部が勧める「日本史をつかむための百冊」『日本史の論点』に収録!

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 9月4日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『極上の孤独』が獲得した。
 第2位は『昭和の怪物 七つの謎』。第3位は『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』となった。

 4位以下で注目は8位にランクインした『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』。呉座勇一さんの『応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱』で一大歴史ブームを巻き起こした中公新書編集部が日本史上の重大テーマ、29の論点を整理し、豪華執筆陣が解説する一冊だ。古代から中世、近代、現代までカバーしており、誰もが興味のあるテーマと出会うことができるだろう。巻末には「日本史をつかむための百冊」を収録しており、興味を惹かれたテーマについて深掘りを進めるためのブックガイドとなっている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『極上の孤独』下重暁子[著](幻冬舎)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『昭和の怪物 七つの謎』保阪正康[著](講談社)

昭和史研究の第一人者が出会った「戦争の目撃者たち」。東條英機、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂が残した「歴史の闇」に迫る。(同書帯より)

3位『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』安部龍太郎[著](幻冬舎)

戦国時代は世界の大航海時代だった。スペインやポルトガルは世界中で植民地獲得に乗り出し、その波が鉄砲やキリスト教伝来という形で日本にも押し寄せていた。織田信長はこれにどう対処するかという問題に直面した、わが国初の為政者だったのだ――安土城跡に発見された「清涼殿」の意味、スペインからの使者・イエズス会ヴァリニャーノとの熾烈な交渉、そして決裂。その直後に本能寺の変は起きた……。江戸の鎖国史観から見ていてはわからない、世界史における本能寺の変の真実。信長が背負っていた真の孤独とは。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

5位『看る力 アガワ流介護入門』阿川佐和子[著]大塚宣夫[著](文藝春秋)

6位『知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術』池上彰[著]佐藤優[著](文藝春秋)

7位『不倫』中野信子[著](文藝春秋)

8位『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』中公新書編集部[編](中央公論新社)

9位『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』鴻上尚史[著](講談社)

10位『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕[著](中央公論新社)

■新書 ノベルスランキング

1位『天使たちの課外活動(6)テオの秘密のレストラン』茅田砂胡[著](中央公論新社)

2位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』誉司アンリ[小説]堀越耕平[原作](集英社)

3位『不屈の海(2)グアム沖空母決戦』横山信義[著](中央公論新社)

4位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

5位『我が王と賢者が囁く』飯田実樹[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

6位『ONE PIECE novel A 新世界篇(2)』浜崎達也[小説]尾田栄一郎[原作](集英社)

7位『映画ノベライズ 銀魂2 掟は破るためにこそある』田中創[小説]空知英秋[原作]福田雄一[脚本](集英社)

8位『十津川警部 哀愁のミステリー・トレイン』西村京太郎[著](徳間書店)

9位『ONE PIECE novel A スペード海賊団結成篇(1)』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

10位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 9月4日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年9月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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