橋下徹 維新の失敗を踏まえ「強い野党の作り方」を説く[新書ベストセラー]

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 9月25日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』が獲得した。
 第2位は『昭和の怪物 七つの謎』。第3位は『極上の孤独』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『政権奪取論 強い野党の作り方』。元大阪府知事・前大阪市長の橋下徹さんが著した一冊だ。現在の日本政治の問題点をあげ、野党の在るべき姿や今後日本がどうなって行くべきかなど橋下さんの政治的展望が語られている。注目すべきは自ら立ち上げ国政に進出した維新の党の失敗について語り、それを踏まえたうえで強い野党の作り方を述べている部分。これまでの政治経験から学んだ理想や建前だけではない現実的な方法論が述べられており、橋下さんの熱い想いが伝わる一冊となっている。SNSで大きな話題となり各ネット書店では在庫切れが相次いでいる。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』菅野仁[著](筑摩書房)

「みんな仲良く」という理念、「私を丸ごと受け入れてくれる人がきっといる」という幻想の中に真の親しさは得られない。人間関係を根本から見直す、実用的社会学の本。(筑摩書房ウェブサイトより)

2位『昭和の怪物 七つの謎』保阪正康[著](講談社)

昭和史研究の第一人者が出会った「戦争の目撃者たち」。東條英機、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂が残した「歴史の闇」に迫る。(同書帯より)

3位『極上の孤独』下重暁子[著](幻冬舎)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』中公新書編集部[編](中央公論新社)

5位『健康長寿の医者が教える 人の名前が出てこなくなったときに読む本』松原英多[著](ロングセラーズ)

6位『政権奪取論 強い野党の作り方』橋下徹[著](朝日新聞出版)

7位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

8位『天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災』磯田道史[著](中央公論新社)

9位『未来の年表(2)人口減少日本であなたに起きること』河合雅司[著](講談社)

10位『遺言。』養老孟司[著](新潮社)

■新書 ノベルスランキング

1位『Perfect Darling 「豪華客船で恋は始まる」短編集』水上ルイ[著](リブレ)

2位『かぐや様は告らせたい 小説版 秀知院学園七不思議』赤坂アカ[原作]羊山十一郎[著](集英社)

3位『インド倶楽部の謎』有栖川有栖[著](講談社)

4位『十津川警部 長崎 路面電車と坂本龍馬』西村京太郎[著](祥伝社)

5位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』誉司アンリ[小説]堀越耕平[原作](集英社)

6位『天使たちの課外活動(6)テオの秘密のレストラン』茅田砂胡[著](中央公論新社)

7位『松本-鹿児島殺人連鎖 人情刑事・道原伝吉』梓林太郎[著](徳間書店)

8位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

9位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

10位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 9月25日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年9月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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