電子書籍「文芸カドカワ」(2018年11月号)で、竹本健治による長編小説「狐火の辻」の連載がスタートした。
「狐火の辻」は、本格ミステリ大賞・このミス1位を獲得している『涙香迷宮』に連なるミステリ長編。「文芸カドカワ」の公式サイトに掲載された編集部のコメントによると、「本作は『涙香迷宮』に登場した楢津木刑事が登場し、さらに名作『狂い壁 狂い窓』の雰囲気を盛り込んだ作品になる」とされている。
著者の竹本は、1954年兵庫県生まれ。東洋大学文学部哲学科中退後、1977年に雑誌「幻影城」で『匣の中の失楽』を連載しデビュー。1979年に『匣の中の失楽』が第32回日本推理作家協会賞(長編部門)候補作に選ばれる。以来、ミステリ、SF、ホラーと幅広いジャンルの作品を発表。2016年に『涙香迷宮』が「このミステリーがすごい!」2017年国内編第1位に選ばれ、2017年に第17回本格ミステリ大賞を受賞する。
そのほか「文芸カドカワ」では、乾ルカによる成長小説「明日の僕に吹く風は」の連載がスタートするほか、深緑野分による冒険ファンタジー「この本を盗む者は」や新井素子による50代男女の冒険群像劇「絶対猫から動かない」などが掲載されている。
「文芸カドカワ」は、株式会社KADOKAWAが2014年12月に創刊した大人のエンタテインメント小説誌。「BOOK☆WALKER」ほか各電子書店にて発売。最新号は毎月10日配信予定。
http://bunkado.kadokawa.co.jp/
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2018年10月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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