澤村伊智『ぼぎわんが、来る』が映画化 岡田准一、妻夫木聡、黒木華、松たか子などが出演

映像化

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©2018「来る」製作委員会
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 澤村伊智『ぼぎわんが、来る』を原作とした映画が、12月7日から全国公開される。

『ぼぎわんが、来る』は、幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、それ以降、秀樹の周囲で部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異が起こり始める。一連の事象は亡き祖父が恐れた“ぼぎわん”という化け物の仕業かもしれないことがわかり、秀樹は愛する家族を守るため、比嘉真琴という女性霊能者を頼る。第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作で、最終選考委員のみならず、予備選考委員もふくむすべての選考員が賞賛された怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだホラー小説。本作は3章構成で、第1章では田原秀樹、第2章では秀樹の妻・田原香奈、第3章ではオカルトライター・野崎昆の視点で描かれている。

 映画のタイトルは「来る」。主演はオカルトライター役の岡田准一で、田原秀樹役を妻夫木聡、秀樹の妻役を黒木華、比嘉真琴役を松たか子が演じるほか、小松菜奈や青木崇高、柴田理恵、伊集院光、太賀などが出演する。監督は、「嫌われ松子の一生」「告白」「渇き。」などを手掛ける中島哲也が務める。

 原作者の澤村伊智は、1979年大阪府生まれ。2015年に澤村電磁名義で応募した『ぼぎわん』(単行本化に際し『ぼぎわんが、来る』と改題)で第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞しデビュー。『ずうのめ人形』で山本周五郎賞候補に。正統ホラーの担い手として今、最も熱い眼差しが注がれる。その他著書に『恐怖小説 キリカ』『ししりばの家』がある。

2018年10月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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