石原慎太郎 国家の主体性のために新憲法を 論評集が話題

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 10月30日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『母の教え 10年後の『悩む力』』が獲得した。
 第2位は『日本が売られる』。第3位は『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』となった。

 4位の『日本よ、完全自立を』は今週初登場の石原慎太郎さんの論評集だ。トランプ現象や尖閣問題、憲法改正や対中外交など政治的な話題から、作家としての顔が伺える三島由紀夫とのエピソードや独自の文明論まで縦横無尽に語っている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『母の教え 10年後の『悩む力』』姜尚中[著](集英社)

これまでの生活をリセットして東京近郊の高原へと移住した著者は、それをきっかけに、今までとは違った眼差しで世界や同時代を眺めるようになった。慣れない土いじりや野菜づくりに精を出していると、悲喜こもごもの思い出が、やさしい風や、やわらかな雨のように心を撫でていく。今は亡き、母、父、息子、叔父、先生、友だち。今なら言える。すべての愛すべき人たちの思い出こそが私の故郷であり、私の先生だったのだと――。「田舎暮らしエッセイ」という器に載せて、これまでになく素直な気持ちで来し方行く末を存分に綴った、姜尚中流の“林住記”。(集英社ウェブサイトより)

2位『日本が売られる』堤未果[著](幻冬舎)

水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか? 法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買いあさっている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す!(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』中公新書編集部[編](中央公論新社)

鎌倉時代は「いい国つくろう」の1192年に始まる、という時代区分はもはや主流ではない。日本史の研究は日々蓄積され、塗り替えられている。今注目されている日本史の論点は何か、どこまで解明されたのか。「邪馬台国はどこにあったか」「応仁の乱は画期なのか」「江戸時代は「鎖国」だったのか」「明治維新は革命なのか」「田中角栄は名宰相か」など、古代・中世・近世・近代・現代の29の謎に豪華執筆陣が迫る。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『日本よ、完全自立を』石原慎太郎[著](文藝春秋)

5位『日本アホバカ勘違い列伝』北岡俊明[著](ワック)

6位『武蔵野をよむ』赤坂憲雄[著](岩波書店)

7位『あなたに伝えたい政治の話』三浦瑠麗[著](文藝春秋)

8位『日米安保体制史』吉次公介[著](岩波書店)

9位『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』菅野仁[著](筑摩書房)

10位『大化改新を考える』吉村武彦[著](岩波書店)

■新書 ノベルスランキング

1位『ポーラの戴冠式 デルフィニア戦記外伝(3)』茅田砂胡[著](中央公論新社)

2位『覇権交代(1)韓国参戦』大石英司[著](中央公論新社)

3位『不屈の海(3)ビスマルク海夜襲』横山信義[著](中央公論新社)

4位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』誉司アンリ[小説]堀越耕平[原作](集英社)

5位『ONE PIECE novel A スペード海賊団結成篇(1)』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

6位『古事記異聞 オロチの郷、奥出雲』高田崇史[著](講談社)

7位『十津川警部 両国駅3番ホームの怪談』西村京太郎[著](講談社)

8位『魔界都市ブルース 傭兵戦線』菊地秀行[著](祥伝社)

9位『ONE PIECE novel A 新世界篇(2)』尾田栄一郎[原作]浜崎達也[著](集英社)

10位『インド倶楽部の謎』有栖川有栖[著](講談社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 10月30日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年11月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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