伊坂幸太郎 37作目にして「原点回帰目指した意欲作」が完成[文芸書ベストセラー]

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 11月13日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『沈黙のパレード』が獲得した。
 第2位は『下町ロケット ヤタガラス』。第3位は『フーガはユーガ』となった。

 3位の『フーガはユーガ』は伊坂幸太郎さんの一年ぶりの新作長編。「双子」を題材にした不思議な物語。文芸評論家の大森望さんは実業之日本社ウェブサイトで公開された刊行記念ブックレビューで《一卵性双生児の入れ替わりものとなると、すでにあらゆるパターンが出尽くしているんじゃないかという気がするが、伊坂幸太郎はこのモチーフにあえて真正面から挑戦し、まったく新しいパターンを開発する》と評し、前代未聞の設定が用いられると解説している。

 伊坂さん自身も刊行記念インタビューで《原点回帰的とも言える、「悲しいけど優しい」という感覚の小説を完成させられた達成感はあるんですよね》と37作目の出来栄えに自信をのぞかせている。
https://j-nbooks.jp/novel/columnDetail.php?cKey=106

1位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)

突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『下町ロケット ヤタガラス』池井戸潤[著](小学館)

「宇宙から大地」編、ついに激突!! 2018年10月放映、ドラマ「下町ロケット」(TBS日曜劇場)新シリーズの原作小説『下町ロケット ゴースト』に連なる、「宇宙から大地」編、クライマックスへ――!(小学館ウェブサイトより)

3位『フーガはユーガ』伊坂幸太郎[著](実業之日本社)

伊坂幸太郎1年ぶりの新作長編、誕生。あらすじは秘密、ヒントを少し。双子/誕生日/瞬間移動 1年ぶりの新作は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。(実業之日本社ウェブサイトより)

4位『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

5位『デスマーチからはじまる異世界狂想曲(15)』愛七ひろ[著](KADOKAWA)

6位『すぐ死ぬんだから』内館牧子[著](講談社)

7位『異世界のんびり農家(4)』内藤騎之介[著](KADOKAWA)

8位『下町ロケット ゴースト』池井戸潤[著](小学館)

9位『思い出が消えないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

10位『野の春 流転の海 第九部』宮本輝[著](新潮社)

〈単行本 文芸書ランキング 11月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年11月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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