昭和の学校で習った「日本史」知識はもう怪しい!? 最新研究に基づいた『日本史の新常識』に注目集まる

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 11月27日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『日本が売られる』が獲得した。
 第2位は『日本の同時代小説』。第3位は『幸福の増税論』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『日本史の新常識』。昭和の時代に習ってきた日本史の常識をくつがえすような「新常識」について解説した一冊。鎌倉幕府の成立は「いいくに(1192年)」ではなく1180年が妥当であることや、「『弥生人』の大量渡来はなかった」「『光源氏』は暴力事件の常習犯」「元寇の真実 『神風』は吹かなかった」「坂本龍馬は殺人の『指名手配犯』だった」「西郷隆盛は『ストレス病』で苦しんだ」など古代から近代まで最新の研究結果に基づき、28人の執筆陣が32の謎を解き明かしている。執筆陣は出口治明さん、本郷和人さん、伊東潤さん、水谷千秋さん、福留真紀さんら錚々たる面々。平成の終わりに向けて常識もアップデートしておこう。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『日本が売られる』堤未果[著](幻冬舎)

水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか? 法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買いあさっている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す!(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『日本の同時代小説』斎藤美奈子[著](岩波書店)

メディア環境の急速な進化,世界情勢の転変,格差社会の深刻化,そして戦争に大震災──.創作の足元にある社会が激変を重ねたこの50年.「大文字の文学の終焉」が言われる中にも,新しい小説は常に書き続けられてきた! 今改めて振り返る時,そこにはどんな軌跡が浮かぶのか? ついに成る,私たちの「同時代の文学史」.(岩波書店ウェブサイトより)

3位『幸福の増税論』井手英策[著](岩波書店)

なぜ日本では,「連帯の仕組み」であるはずの税がこれほどまでに嫌われるのか.すべての人たちの命とくらしが保障される温もりある社会を取り戻すために,あえて「増税」の必要性に切り込み,財政改革,社会改革の構想を大胆に提言する,著者渾身の一冊.税や財政のしくみを変えれば,これからの日本,社会は大きく変わる!(岩波書店ウェブサイトより)

4位『日本史の新常識』文藝春秋[編](文藝春秋)

5位『看る力 アガワ流介護入門』阿川佐和子[著]大塚宣夫[著](文藝春秋)

6位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

7位『百姓一揆』若尾政希[著](岩波書店)

8位『認知症フレンドリー社会』徳田雄人[著](岩波書店)

9位『医者の本音』中山祐次郎[著](SBクリエイティブ)

10位『アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ』栗原康[著](岩波書店)

■新書 ノベルスランキング

1位『ポーラの戴冠式 デルフィニア戦記外伝(3)』茅田砂胡[著](中央公論新社)

2位『BLEACH Can’t Fear Your Own World(2)』久保帯人[原作]成田良悟[小説](集英社)

3位『倉敷 高梁川の殺意 旅行作家・茶屋次郎の事件簿』梓林太郎[著](祥伝社)

4位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

5位『ONE PIECE novel A(1) スペード海賊団結成篇』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

6位『超雷爆撃機「流星改」(1) 独逸からの贈り物!』原俊雄[著](電波社)

7位『ONE PIECE novel A(2) 新世界篇』尾田栄一郎[原作]浜崎達也[著](集英社)

8位『約束のネバーランド ノーマンからの手紙』七緒[小説]白井カイウ[原作]出水ぽすか[作画](集英社)

9位『変幻』今野敏[著](講談社)

10位『覇権交代(1)韓国参戦』大石英司[著](中央公論新社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 11月27日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年12月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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