「子供の前での夫婦喧嘩」が子供の脳を萎縮させる「プロフェッショナル　仕事の流儀」で話題の一冊

　12月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『日本が売られる』が獲得した。
　第2位は『「さみしさ」の研究』。第3位は『払ってはいけない　資産を減らす50の悪習慣』となった。

　4位以下で注目は9位に初登場の『子どもの脳を傷つける親たち』。著者は小児神経科医の友田明美さん。2017年8月に出版された新書ながら、11月に放送されたNHK「プロフェッショナル　仕事の流儀」に友田さんが出演し話題となり、初のランクインとなった。子供の心を研究する友田さんは虐待が脳に与える影響を知能検査とMRIにより実証。子どもの前での夫婦喧嘩やDVが子供の脳を物理的に傷つけることを明らかにし、健全な心の発達に大切な環境について説いている。また傷ついた脳はケアやサポートによって修復可能であることも言及されており、被虐待児の今後についても希望の持てる一冊となっている。

■新書　ノンフィクションランキング

1位『日本が売られる』堤未果［著］（幻冬舎）

水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか？　法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買いあさっている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す！（幻冬舎ウェブサイトより）

2位『「さみしさ」の研究』ビートたけし［著］（小学館）

天才・たけしが「老い」と「孤独」をテーマに男の生き方について語る。世間に迎合せず生きるための「さみしさ」との付き合い方とは。自らの独立騒動や、大杉漣氏、松方弘樹氏、漫画家・さくらももこさんなど友の死についても深く語る。「ニッポン社会も、老化が止まらない」の章では、小学館新書の前作『テレビじゃ言えない』同様のタブーなき社会事象も展開。高齢化社会の欺瞞と矛盾をえぐり出す。（小学館ウェブサイトより）

3位『払ってはいけない　資産を減らす50の悪習慣』荻原博子［著］（新潮社）

お金が不安な人ほど、進んで財布を開いている。スーパー、病院、薬局、銀行――やってはいけない無駄遣いを、経済ジャーナリストが次々指摘、甘い宣伝文句を一刀両断！　「まとめ買いを、してはいけない」「持病があっても入れる保険に、飛びついてはいけない」「日本一売れている投資信託は、買ってはいけない」など50篇で、お金の常識を更新する。投資礼賛時代にバカを見ないために、家族で読みたい資産防衛術・決定版。（新潮社ウェブサイトより）

4位『考えたら負け　今すぐ行動できる堀江貴文150の金言』堀江貴文［著］（宝島社）

5位『日本史の新常識』文藝春秋［編］（文藝春秋）

6位『日本史の内幕　戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史［著］（中央公論新社）

7位『健康長寿の医者が教える 人の名前が出てこなくなったときに読む本』松原英多［著］（ロングセラーズ）

8位『医者の本音』中山祐次郎［著］（SBクリエイティブ）

9位『子どもの脳を傷つける親たち』友田明美［著］（NHK出版）

10位『自分が高齢になるということ』和田秀樹［著］（新講社）

■新書　ノベルスランキング

1位『ハイキュー！！　ショーセツバン！！（10）』古舘春一［原作］星希代子［小説］（集英社）

2位『十津川警部　平戸から来た男』西村京太郎［著］（徳間書店）

3位『劇場版 ドラゴンボール超　ブロリー』鳥山明［原作］日下部匡俊［著］（集英社）

4位『知覧と指宿枕崎線の間』西村京太郎［著］（KADOKAWA）

5位『ポーラの戴冠式　デルフィニア戦記外伝（3）』茅田砂胡［著］（中央公論新社）

6位『子育てしてたら花嫁になっちゃいました』真船るのあ［著］（笠倉出版社）

7位『双星の陰陽師　―三天破邪―』助野嘉昭［原作］田中創［小説］（集英社）

8位『超武装戦闘機隊（2） ウェーク島大激戦』林譲治［著］（電波社）

9位『BLEACH　Can’t Fear Your Own World（3）』久保帯人［原作］成田良悟［小説］（集英社）

10位『約束のネバーランド　ノーマンからの手紙』白井カイウ［原作］七緒［小説］出水ぽすか［作画］（集英社）

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