「三度寝をすることも」直木賞受賞者が明かす独特の執筆方法[文芸書ベストセラー]

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 2月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『すぐ死ぬんだから』が獲得した。
 第2位は『宝島』。第3位は『混物語』となった。

 1位の『すぐ死ぬんだから』は著者の内館牧子さんが2月11日に放送された「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演し大きな話題に。同作について一緒に番組に出演した俳優の舘ひろしさんは、自身が主役を演じた内館さんの作品『終わった人』(講談社)より面白かったと評した。

 2位の『宝島』の著者、真藤順丈さんは同作で第160回直木賞を受賞し、22日に放送された読書バラエティ「ゴロウ・デラックス」(TBS系)の芥川直木賞特番に出演。本に囲まれた執筆部屋の写真を公開しながら執筆スタイルを明かした。寝起きの時間に頭が冴えると話し、「寝起きの状態を何回も作りたいから何回も寝る」と三度寝をすることもあると独特の執筆方法を語った。また今後については「いろんなジャンルの物を書いてきたので、ホラーとかSFとかミステリとか、いろんなジャンルで代表作といえるものを出していきたい」と豊富を語った。

1位『すぐ死ぬんだから』内館牧子[著](講談社)

78歳の忍(おし)ハナは夫岩造と東京の麻布で営んでいた酒店を息子雪男に譲り、近所で隠居生活をしている。年を取ることは退化であり、人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保っており、岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖の穏やかな男だ。雪男の妻由美には不満があるが、娘の苺や孫の雅彦やいづみにも囲まれて幸せな余生を過ごしているハナだったが、ある日岩造が倒れたところから、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。人は加齢にどこまで抗えるのか。どうすれば品格のある老後を迎えられるのか。『終わった人』でサラリーマンの定年後の人生に光を当てた著者が放つ新「終活」小説!(講談社ウェブサイトより)

2位『宝島』真藤順丈[著](講談社)

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。少年少女は20年の時を経て同じ夢に向かう。米軍統治下の沖縄を嵐のように駆け抜ける、青春と革命の一大叙事詩!!(講談社ウェブサイトより)

3位『混物語』西尾維新[著](講談社)

シリーズの垣根を越えて、ヒロイン達が、阿良々木暦と対面! 西尾維新初となるクロスオーバー小説集、堂々刊行!(講談社ウェブサイトより)

4位『新章 神様のカルテ』夏川草介[著](小学館)

5位『トラペジウム』高山一実[著](KADOKAWA)

6位『1R1分34秒』町屋良平[著](新潮社)

7位『かがみの孤城』辻村深月[著](ポプラ社)

8位『平成くん、さようなら』古市憲寿[著](文藝春秋)

9位『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』白田[著](ポプラ社)

10位『ニムロッド』上田岳弘[著](講談社)

〈単行本 文芸書ランキング 2月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年2月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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