稲垣吾郎 江口寿史の週刊連載「バックレ」エピソードに驚愕[ゴロウ・デラックス]
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稲垣吾郎さん(45)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に14日、漫画家でイラストレーターの江口寿史さんが出演した。江口さんは週刊漫画を連載していたころの内幕や作品に込めた思いを語った。
■週刊連載を「バックレ」
江口さんは「週刊少年ジャンプ」で連載していた「ストップ!!ひばりくん!」(集英社)が大ヒット。同作は“ヒロイン”が女装した男性という型破りな設定。当時全盛だったラブコメを茶化した内容で大きな話題となった。しかし絵にこだわりすぎて、週刊連載を中断。最後は15ページのうち5ページがどうしても描けず、「限界だったんでしょうね。バックレてしまって、ほっぽって逃げてしまった。2日ほど連絡を絶ち、全てが終わった頃に家に帰った」と当時の壮絶なエピソードを披露した。
こうして1983年一旦は連載終了した「ストップ!!ひばりくん!」だが、2010年にコンプリート・エディションが発売。その最終巻にはしっかりと加筆され、結末まで描かれた最終話が収録された。江口さんは最後まで描けなかったことがずっと心に引っかかっており、「最後ちゃんと描いて終わったほうが読者は嬉しいだろう」と完結させたことで肩の荷が降りたことを明かした。
■美少女への憧れ
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- step
- 価格:2,200円(税込)
江口さんは現在、雑誌の表紙や広告のポスター、CDジャケットのカバーなどを手掛ける人気イラストレーターとしても活躍している。この日の課題図書は『step』(河出書房新社)。イラスト150点以上を収録した最新イラスト集だ。稲垣さんは表紙に使われたShiggy Jr.のアルバム「ALL ABOUT POP」のジャケットイラストに描かれた女の子を「この子好きだな。なんかすこし人間味がない?」とコメント。江口さんはCDショップで「来るお客さんを見すえる感じにしたかった」とこだわりを語った。
また江口さんは美少女を描き続ける原動力を「自分が生まれ変わったらこうなりたい女性を描いてます」と告白。美少女への憧れを明かし、生まれ変わるとしたら「女ですね。女性になれない恨みで描いてるようなもの」と語った。また若い女性のファンから「江口さんの絵みたいになりたい」と言われることがあり、「そうすると僕の中の満たされなかったものが“気が済む”んですよね」と喜びをあらわした。
■ギャグ漫画と整理整頓の共通点
また番組では江口さんの仕事場も公開。しっかりと整理整頓が行き届いた部屋に稲垣さんも「綺麗!綺麗なものを描く人は綺麗にしてるんじゃないかな」と感心。江口さんは「掃除大好き。散らかってると気持ち悪くなっちゃって」と自己分析しながら「ギャグ漫画を描くのも整理してる感じがする。頭の中でごちゃごちゃしているものを綺麗にまとめるのが気持ちいい」「パズルみたいにはまった時が気持ちいい」と、その性分が作品にも反映されていることを明かした。
また今後の活動について問われると「今年は漫画を描こうかなと思ってます」「出来る範囲で漫画に戻りたいな」と意欲をあらわした。
■28日は最終回
「ゴロウ・デラックス」は28日の放送で最終回を迎える。最終回のゲストは『深夜特急』(新潮社)で知られるノンフィクション作家の沢木耕太郎さんだ。沢木さんはバラエティ番組に出演する機会はほとんどないものの、「ゴロウ・デラックス」スタッフからの熱いオファーで出演を快諾したという。
番組のチーフ構成作家の鈴木おさむさんは「週刊朝日」の連載、「1970年代生まれの団ジュニたちへ」(3月22日号)で「ゴロウ・デラックス」への思いを語っている。最終回のゲストとして沢木さんの出演が決まったことに対して《聞いて胸が熱くなった。8年間、稲垣吾郎さんとスタッフが本と、作家さんと真摯に向き合ってきたことへの答えだと思っている》と番組終了を惜しみながらも喜びをあらわしている。
また貴重な作家が多数出演した「ゴロウ・デラックス」の功績を振り返り、《ぜひレジェンド作家さんが出演された回をアーカイブとして、ネットなどで誰もが無料で見られる形で残せたりしたら素敵だなと勝手に思ったりする》と番組への熱い想いを語っている。
「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58に放送中。次回最終回は3月28日。課題図書は『銀河を渡る ―全エッセイ―』(新潮社)。公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/
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