老後は年金だけで暮らせるのか? 経済ジャーナリストが「年金だけでも悠々自適生活」をアドバイス[新書ベストセラー]

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 3月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』が獲得した。
 第2位は『妻のトリセツ』。第3位は『お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方』。経済ジャーナリストの荻原博子さんが何かと不安な老後の生活資金について解説した一冊。銀行や証券会社が「老後は3,000万円の貯蓄が必要」と不安を煽るが、荻原さんは「年金だけで悠々自適に暮らせる!」と説く。荻原さんは「老後不安」に漬け込まれ、大切な生活資金を投資にまわしてしまう風潮に警鐘を鳴らす。具体的に出費を抑える方法を解説しながら、リスクゼロでお得に暮らすための正しい知識を述べている。

 荻原さんは前著『払ってはいけない―資産を減らす50の悪習慣―』(新潮社)でも「持病があっても入れる保険」や「貯金になる保険」「学資保険」などの保険契約や「マンション投資」「日本一売れている投資信託」などの金融機関が進めてくる投資商品にNoを突きつけてきた。不安だからと「お金を払う」のではなく、どうすれば損をしないのか、しっかりとお金にまつわる正しい知識をえたうえで、出費を見つめ直すのがよいだろう。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『妻のトリセツ』黒川伊保子[編著](講談社)

理不尽な妻との上手な付き合い方とは。女性脳の仕組みを知って戦略を立てよう! 妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。夫からすれば甚だ危険で、理不尽な妻の怒りだが、実はこれ、夫とのきずなを求める気持ちの強さゆえなのである(俄には信じ難いが)。本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた、妻の取扱説明書である。「妻が怖い」「妻の顔色ばかりうかがってしまう」「妻から逃げたい」という世の夫たちが、家庭に平穏を取り戻すために必読の一冊でもある。(講談社ウェブサイトより)

3位『お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する』ジム・ロジャーズ[著]大野和基[訳](PHP研究所)

【発売前重版決定! 世界同時株安も予見していた「投資の神様」が日本と世界の経済のゆくえを占う】ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ。ソロスと設立した「クォンタム・ファンド」は、10年で2400パーセントという驚異のリターンを叩き出し、伝説となった。本書は、そんな「投資の神様」ジム・ロジャーズが、初めて日本の読者に向けて語り下ろした1冊である。(PHP研究所ウェブサイトより)

4位『年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方』荻原博子[著](PHP研究所)

5位『白秋期 地図のない明日への旅立ち』五木寛之[著](日本経済新聞出版社)

6位『国家と教養』藤原正彦[著](新潮社)

7位『仕事と心の流儀』丹羽宇一郎[著](講談社)

8位『もっと言ってはいけない』橘玲[著](新潮社)

9位『英国人記者だからわかった日本が世界から尊敬されている本当の理由』ヘンリー・S・ストークス[著]藤田裕行[翻訳・構成](SBクリエイティブ)

10位『自分が高齢になるということ』和田秀樹[著](新講社)

■新書 ノベルスランキング

1位『約束のネバーランド ママたちの追想曲』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

2位『約束のネバーランド ノーマンからの手紙』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

3位『十津川警部 郷愁のミステリー・レイルロード』西村京太郎[著](徳間書店)

4位『えちごトキめき鉄道殺人事件』西村京太郎[著](中央公論新社)

5位『十津川警部 坂本龍馬と十津川郷士中井庄五郎』西村京太郎[著](集英社)

6位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

7位『天空の覇戦(2)本土迎撃戦!』和泉祐司[著](経済界)

8位『白魔のクリスマス 薬師寺涼子の怪奇事件簿』田中芳樹[著](祥伝社)

9位『不屈の海(5)ニューギニア沖海戦』横山信義[著](中央公論新社)

10位『富山地方鉄道殺人事件』西村京太郎[著](新潮社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 3月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年3月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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