体のラインがすぐに変わる! 話題の「からだ美調律メソッド」って?――がんばってダイエットはもう古い

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「がんばる」ことでは何も変わらない

「そんなカンタンな運動で変われるわけない」と、思いますか? 私のところへお越しになる生徒さんも、最初はみなさんそうおっしゃいます。実は、私も長年そう思っていました。

というのも、私はもともとバレエをしていました。7歳の頃からバレエのレッスンを始めて、一時はプロを目指してがんばっていたのです。けれど厳しい稽古を積めば積むほど、私の中である疑問が育っていきました。それは「どうして私は、西洋人のバレリーナのようにまっすぐな脚じゃないんだろう」ということ。

当時、バレエ教室には外国のバレエ学校の日常がスナップされたカレンダーが飾ってありました。そこに登場するバレリーナはみんな折れそうに細くて、まっすぐで長い脚と小さなおしりを持っていました。

私はといえば、決して太っているわけではないのですが、ふくらはぎは筋肉質で、おしりも横に広がっていて、脚もまっすぐとはいえません。

西洋のバレリーナと、どうしてこんなに違うんだろう。7歳の頃抱いたそぼくな疑問。これはその後、「からだ美調律」を考案するまで、ずっと私の中でくすぶり続けていました。

西洋人のようにまっすぐな脚でかろやかにバレエを踊りたい。そう思った私は、ハードなレッスンにも果敢に向き合いましたし、エクササイズなどもいろいろ試しました。「首は長く、胸は開いて、背中をピンと伸ばす。おなかは凹ませて重心は上に引き上げる」などの、「バレエの基本姿勢」を保つように心がけました。

でも、どうしても、西洋人のバレリーナとは違う。トレーニングやバレエのお稽古をすればするほどふくらはぎは筋肉質になって、太ももは太くなる。まっすぐな脚に憧れ続けた私は、ある日、無理な練習がたたって膝を痛めてしまいます。

病院で言われたのは「あなたはひざ下がねじれている」「バレエを本気でやるならアメリカで手術するか、趣味でいいなら無理な動きはしないこと」というものでした。

ショックでした。あんなに練習した結果が「プロのバレリーナ」になれなくなるケガを招くなんて。けれどこの怪我が転機になりました。トレーナーについてリハビリをし、また結婚や出産を経たことで、私の興味はだんだんと解剖学的なことへ移っていったのです。

どうして西洋人のようになれないのか。
それは、骨格が違うから。

どうしてハードにがんばっても、望む効果が得られないのか。
それは、ゆがんだ骨格の上に、筋肉をつけてしまっているから。

さまざまな専門家に教えを乞う中、このことに気づいたのは30歳を過ぎてからのことでした。

ムダなヨロイを脱ぎ捨てたら、あなたはどんどん美しくなる

私たちは毎日歩くだけでも、美しくなるためにエクササイズやトレーニングをがんばればなおさら、自然と体をゆがめてしまっています。そのゆがんだ体を守るために、ついてほしくない部分に筋肉やぜい肉がついてしまいます。

・年をとるにつれて肩やおなかに肉がついた
・加齢とともにおしりが角ばってきた
・運動しているのに脚がししゃものよう
・むくみやたるみが年々ひどくなってきた
・腰痛や肩こりに慢性的に悩まされる

これらはすべて、体がゆがんでいるから。ついてほしくないぜい肉や筋肉は、ゆがんだ体を守ろうとする、いわば「ヨロイ」のようなものなのです。

だからこそ、私たちがまずするべきはエクササイズやトレーニングで体を鍛えることではなく、ヨロイを脱ぐこと。つまり、ゆがんでいる体を「ゆるめて整える」ことなのです。

そのために必要なのはがんばることではなくて、ただゆるめること。ゆるめるためには、努力なんていりません。

今回紹介した、おしり歩き以外の肩やお尻をゆるめる動きも、短いもので15秒、長いものでも数十秒ほど。

揺れたり、回したり、伸ばしたり。とってもカンタンで、気持ちがいいから自然と毎日続けられる「からだ美調律」の動きで、あなたの理想の体型が手に入ります。まずは一番カンタンなおしり歩きから始めて、夏に向かっていまよりもっと美しいあなたへ変身してください!

 ***

Hako(溝口 葉子)(みぞぐち ようこ)

ライズライフスタジオ代表。7歳のときにバレエをはじめて以来「西洋人のバレリーナのような美しくしなやかな体」に憧れて、独学で体の研究を開始。ひざの怪我がきっかけで「体の機能・解剖」にも興味を持つようになる。ヨガ・ピラティス・バレエを掛け合わせたオリジナルレッスンを教えていくなかで、「美しくて機能的な体」になるカギは「骨盤・股関節」だと確信。「感じる」に重きを置いた「AWARENESS ANATOMY(R)」を提唱するスタジオピボットに師事し、幼少期から30年にわたる自身の体の研究と経験をもとに「体をゆるめて整える」メソッド、「体美調律(R)」を考案。レッスンスタジオやオンラインサロン運営の傍ら、テレビ・雑誌などメディア出演も多数。

日本実業出版社
2019年4月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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