【話題の本】『あさドラ!(1)』浦沢直樹著(小学館・650円+税)

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■続きが気になる 女性一代記

 タイトル通り、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)を想起させる作品だ。作者は『YAWARA!』『20世紀少年』など、多くの人気作を生み出してきた漫画家の浦沢直樹さん。構想に7年をかけた今作は、「名もなき女性の一代記」になるという。

 1巻の主な舞台は、昭和34年の名古屋。おかっぱに赤いスカート姿の少女、浅田アサは台風の日、知らない男に誘拐され、倉庫に監禁されてしまう。戦時中は「空の勇者」だったと名乗る男。台風が通り過ぎた後、2人の目に飛び込んだ景色は変わり果てたものだった…。

 後に「伊勢湾台風」と呼ばれるこの天災は、約5000人の犠牲を出すなど破滅的被害をもたらしたことで知られる。作画は緻密で、木造平屋の街並みやオート三輪など昭和30年代の風景を再現。「どえりゃー」など、ほぼ全編名古屋弁のセリフ回しも新鮮だ。昨秋から「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載され、1巻の発行部数は25万部を突破した。

 ちなみに、物語は令和2(2020)年、五輪を控えた東京が怪獣のような何かに襲われ、火の海となるシーンから始まる。続きが気になって仕方がない。(本間英士)

産経新聞
2019年5月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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