村上春樹と柴田元幸による対談集が発売 「小説」と「翻訳」を語り尽くす

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 村上春樹と柴田元幸による対談集『本当の翻訳の話をしよう』が、5月9日(木)にスイッチ・パブリッシングから発売される。

『本当の翻訳の話をしよう』は、文芸誌「MONKEY」(柴田元幸責任編集)に掲載された村上春樹と柴田元幸による対話7本と、柴田元幸による講義1本を収録し、主として20世紀アメリカ文学を題材に、「小説」と「翻訳」を語り尽くした一冊。

 絶版となっている優れた翻訳小説や二人が偏愛する作品を新訳・復刊するシリーズ「村上柴田翻訳堂」(新潮文庫)の総括、チャンドラー、フィッツジェラルド、カポーティなどを教材に、二人の訳文を比較しながら語り合った翻訳の方法論など、具体的な経験に即して披露されている。

 そのほか、ジョン・チーヴァーとグレイス・ペイリーの作品と作家像、アメリカにおける短篇小説のあり方、村上流の短篇小説の書き方、二葉亭四迷、森田思軒、黒岩涙香、森鷗外、夏目漱石など、明治期の作家たちの訳業などが収録されている。

2019年5月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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