『ガルヴェイアスの犬』(木下眞穂訳、新潮クレスト・ブックス)で第5回日本翻訳大賞を受賞した、ポルトガルの作家ジョゼ・ルイス・ペイショットの短篇が、いまWebマガジン「考える人」で独占公開中です。
『ガルヴェイアスの犬』は、ある日、ポルトガルの小さな村に巨大な物体が落ちてくるという印象的なエピソードで始まる、たくさんの村人たちと犬たちが織り成す長篇小説。ポルトガル語圏のブッカー賞とも呼ばれる「オセアノス賞」を受賞したこの本が、遠い日本の地で翻訳大賞を受賞したというニュースは、ポルトガル本国でも大々的に報道されました。
今回、独占公開している3篇の舞台となるのは、『ガルヴェイアスの犬』の世界ともつながるアレンテージョ地方の白い村。ときにユーモラス、ときに哀しい老人たちの語り、そして行間に立ち上がってくるような濃密な村の空気が読みどころ。しかも、これらの短篇は、「考える人」のための訳し下ろしという贅沢な試みで、早くも海外文学ファンの間で話題沸騰。
なお、「考える人」は5/30(木)にリニューアルしたばかり。雑誌創刊からのコンセプト〈plain living & high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。)〉はそのままに、〈知の楽しみにあふれたWebマガジン〉を目指して更新していく予定です。
■Webマガジン「考える人」
https://kangaeruhito.jp/
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2019年6月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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