『完璧という領域』
書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます
『完璧という領域』熊川哲也著
[レビュアー] 産経新聞社
著者が、プリンシパルとして活躍した英国ロイヤル・バレエ団を退団し、Kバレエカンパニーを旗揚げしたのが1999年。バレエダンサーをはじめ、オーケストラやスタッフ、観客、劇場のすべてが最高の次元で調和した「完璧という領域」のバレエにこだわり続けた20年の軌跡をたどった。
著者が、日本のバレエを根底から変えたといっても過言ではないだろう。今も現役のバレエダンサーだが、芸術監督、経営者としての役割に比重が移りつつあるという。ロンドン仕込みの“革命児”の挑戦は今も続く。「メイド・イン・ロンドン」に続く21年ぶりの自伝。(講談社・1800円+税)