地域包括支援センターに市から出向した25歳の彩香は、高齢者介護に携わる対人援助の現場を目の当たりにする。脳梗塞で倒れた妻の世話を一人で抱え込む元警察官の安男、頼り切っていた夫を亡くし、仏壇の前から離れられず、デイサービスにも消極的な道代…。同僚や地域住民と支え合いながら解決の道をさぐる彩香ら専門職の奮闘を描く。
さまざまな職種、理論、技法などを紹介。専門職向けだが、介護への心構えはもちろん、人に寄り添うコミュニケーション術として学ぶものは多い。(植田寿之著、青野渚漫画、創元社・1800円+税)
-
2019年6月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです