ビートたけしが描く芸人青春群像劇『キャバレー』が初登場[文芸書ベストセラー]

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 6月11日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『そして、バトンは渡された』が獲得した。
 第2位は『百花』。第3位は『平場の月』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『キャバレー』。ビートたけしさんの最新小説だ。漫才ブーム前夜の1970年代を舞台にした芸人たちの成長物語。「ツービートのたけし」や「綾小路きみまろ」が実名で登場し売れることを夢見ながら芸を磨く姿が描かれる。キャバレーでは「スベリ知らず」だったという4月に亡くなったケーシー高峰さんも登場。昭和の芸人と芸人を取り巻く人々の人生模様が生き生きと描き込まれていると話題。

1位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『百花』川村元気[著](文藝春秋)

「あなたは誰?」息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。ふたりには忘れることのできない“事件”があった――。現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。『世界から猫が消えたなら』『億男』『四月になれば彼女は』の著者、待望の最新刊!(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『平場の月』朝倉かすみ[著](光文社)

「おまえ、あのとき、なに考えていたの?」「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね。ちょっと」朝霞、新座、志木――。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる――。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。(光文社ウェブサイトより)

4位『すぐ死ぬんだから』内館牧子[著](講談社)

5位『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ[著]斎藤真理子[訳](筑摩書房)

6位『キャバレー』ビートたけし[著](文藝春秋)

7位『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人[著](双葉社)

8位『ひと』小野寺史宜[著](祥伝社)

9位『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子[著](KADOKAWA)

10位『意味が分かると震える話』藤白圭[著](河出書房新社)

〈単行本 文芸書ランキング 6月11日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年6月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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