村上春樹の短編小説『神の子どもたちはみな踊る』の舞台が7月から上演

映像化

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舞台「神の子どもたちはみな踊る after the quake」

 村上春樹原作の舞台「神の子どもたちはみな踊る after the quake」が、7月下旬から東京・よみうり大手町ホールで上演される。

 日本初上演となる同作は、阪神・淡路大震災をテーマにした村上春樹の短編小説集『神の子どもたちはみな踊る』に収録された「かえるくん、東京を救う」「蜂蜜パイ」のふたつを取り上げた舞台となる。

 同作で、主人公を演じるのは、アジアを中心に国際的な活躍をみせる古川雄輝、ヒロインはアイドルグループSKE48および乃木坂46の元メンバーで女優として活動している松井玲奈。ほか、木場勝己、川口覚が出演。演出は劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を主催し、第48回岸田國士戯曲賞を受賞した倉持裕が担当する。

 なお、同企画は蜷川幸雄が演出した舞台「海辺のカフカ」に続くコラボレーション「Ninagawa×Murakami」の第2弾として構想されていたが、蜷川の逝去により中断。2014年に蜷川が演出したカズオ・イシグロ原作の舞台『わたしを離さないで』の脚本を手掛けた倉持裕が演出を後任することになり、今回の上演に至った。

 東京公演は、7月31日(水)から8月16日(金)で、終了後は愛知と兵庫を巡回する。

 原作の『神の子どもたちはみな踊る』は、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災に間接的に関わっている登場人物を主人公にしている連作短編小説集となっている。

2019年6月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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