「大家さんと僕」シリーズ累計100万部突破! カラテカ矢部が心境を明かす

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デビュー作とその続編を片手に笑顔を見せる矢部太郎さん

 お笑い芸人・矢部太郎さんが描いた『大家さんと僕』は漫画家デビュー作にして、話題のフィクション漫画だ。その続編、『大家さんと僕 これから』が刊行され、シリーズの累計部数は100万部に達することが分かった。
 前作は第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。これは本職の漫画家以外が作画した作品では初、もちろん芸人でも初の快挙だ。
 続編となる今作では、前作発売前後のことから、大家さんとの別れまでが描かれている。

 シリーズ累計100万部について矢部さんは「100万部ということで……すごい数字に、僕自身が一番驚いています。読んでくださった読者の方々、応援してくださった方々のおかげです、本当にありがとうございます。芸人になって20年以上経ちますが、“漫画家”として受ける取材の方がはるかに多くなってしまって……複雑な気持ちですね(笑)」と照れながら話した。

 また、大家さんについては「大家さんの可愛らしくユーモアのあるお人柄を、僕なりにキャラクター化して漫画で伝えられたらと描き始めた『大家さんと僕』が、こんなふうに多くの方に手にとっていただけたこと、とても嬉しく思ってます」と語る。

 最後に、どんな気持ちでこの続編を描いていたか聞くと、「この本で描きたかったことの一つに、うまくいかないことや思い通りにいかないことがあるからこそ、日常が尊くて美しい……ということがありました。僕もいま色々な出来事が起きていますが、自分なりに乗り越えていきたいと思っています。これからもみなさんに応援して頂けるよう頑張ります」と、素直な気持ちを明かしてくれた。

Book Bang編集部
2019年7月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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