「あさイチ」で本上まなみに公開説教!? 大人の悩みに対する子どもの回答が話題に

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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「あさイチ」に出演した本上まなみさん(所属事務所のInstagramより)

 7月31日に放送された「あさイチ」(NHK)で紹介された、ちょっとユニークな人生相談が話題を呼んでいる。取り上げられたのは、京都府亀岡市で発行されている「かめおか子ども新聞」の名物連載「はい、こちら子ども記者相談室デス!」だ。
 番組内では、女優の本上まなみさんの「自分は宿題をやらない方だったのに子どもがやらないとガミガミ言ってしまう」という悩みに対して、子ども記者たちがズバリ「何回も言われて嬉しいことってありますか。大人もちょっとは考えた方がいいと思う」と回答。また、俳優の山崎樹範さんの「大人になるとお金なしで一日中遊べません」という悩みに対しては、「お絵かきすればえーやん」とあっさり回答。スタジオを笑いに包んだのである。

 この「かめおか子ども新聞」は、地元紙に挟みこまれる形で各家庭に届けられている月1回刊行のローカルペーパー。通常の「子ども新聞」は、「大人が子ども向けにやさしい記事を書く」スタイルだが、同紙の人生相談の特徴は、「大人の悩みに子どもが答える」という形態を取っている点だ。実際には、地元の子ども記者たちが、寄せられたお悩みについて、ああでもないこうでもないと議論した結果を、唯一の大人である竹内さんが編集長としてまとめる、というプロセスを取っている。
 この回答が、子どもらしく遠慮会釈ないうえに、どこか本質を衝いているものが多い。哲学的な雰囲気すら漂うものもある。そのため、2018年の開始以来、評判を呼ぶようになっていったというわけだ。今年5月には書籍化もされている。
 NHKデビューを記念に、いくつか過去の名回答を紹介してみよう。

Q 恋をするってどういうことですか。
恋をするってどういうことですか。何人かの殿方とお付き合いもしてきましたが、最近自分でもよく分からなくなってきました。

■子ども記者の回答
恋をするということはそういうわからない気持ちになることだと思います。だから恋してるんやと思います。

Q 5歳の娘が本当に言うことをききません。

冬でもお風呂上がりに服を着ないし、ごはんは食べかけで席を立って遊びだすし、夜は寝なくて朝起きない。何度怒ってもまた同じことをやります。

■子ども記者の回答
鬼から電話がかかってくるサービスとかあるやん! あれを利用してビビらせるとかは? でも子どもとはそういう生き物です。現実を受け入れるしかない。それが親の試練だと思います。親は子どもを都合よくコントロールしすぎ! 僕らはロボットちゃう。そんな気にすることでもないんちゃう? ずっと大人になっても風呂上りに服着ないなら問題だと思います。

Q このままハゲたら結婚もできないのではないかと心配です。
僕は30代前半の独身男性ですが、髪の毛が薄くなってきています。地肌が透けて見えてきていて、色々試しているのですがよくなりません。海外の俳優など、ハゲていても様になっている人も多いと思うのですが、自分はあまり似合わないと思います。

■子ども記者の回答
ワカメ食べたらいいらしいよ。それでも生えてこないならワカメを被るといいでしょう。中途半端は一番アカンのちゃう? 惨めでだらしなく薄いんなら、全部剃ってつるっパゲにしたほうがいいですよ! 結婚前のハゲと結婚後のハゲはどっちが罪が重いと思いますか? 絶対に結婚前のハゲの方が向こうもハゲ公認で結婚するから罪にはならないと思います。

Q 人生どん底です。もう嫌です。辛いことが多いです。

■子ども記者の回答
どん底があるからハッピーって感じられるんじゃないですか? あのね、映画と一緒! 最後がハッピーエンドならいいじゃん! 途中が波乱万丈とか絶体絶命な方が映画としては面白いでしょ? だからいいじゃん。ヒット作品になるんちゃう?

 ふざけているようで、ハッとさせられる回答の数々。本上さんならずとも、うならされるようだ。あなたも悩みがあったら、子ども記者に相談してみてもいいかもしれない。

Book Bang編集部
2019年8月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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