『日めくり怪談』
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『日めくり怪談』吉田悠軌著
[レビュアー] 産経新聞社
令和になっても、夏といえば背筋も凍りつく怪談は押さえておきたい。『一行怪談』などの著書もある怪談、オカルト研究家が、日めくり形式で7、8月の1日1話5分の恐怖体験全62話を届ける。
たとえば8月18日の回は、〈僕の家には、奇妙なルールがある〉と毎年、夏のある一夜、家族全員が居間で夜を徹して起きていなければならない家の話。ある年、そのルールを破り、夜遊びに出かけようとした「僕」が見たものは-。
舞台や設定はさまざま、残酷な描写や暴力シーンなどがなく、子供の読書にもおすすめとか。それでも、恐怖感は結構味わえるゾーッ。(集英社・1200円+税)