第29回紫式部文学賞が決定 ノンフィクション作品が初受賞

文学賞・賞

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 第29回紫式部文学賞が3日に発表され、山崎佳代子さんのノンフィクション作品『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』(勁草書房)に決まった。ノンフィクション作品の受賞は初となる。

 受賞作『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』は、第一次、第二次大戦、ユーゴスラビア内戦、コソボ紛争……戦争の絶えないバルカン半島に長年住む山崎さんが、ユーゴスラビア内戦下を生きた女性たちに日々の食生活について取材し、内戦や紛争の実相を浮かび上がらせたノンフィクション作品。

 著者の山崎佳代子さんは、1956年石川県生まれ。北海道大学露文科卒業後、サラエボ大学文学部、リュブリャナ民謡研究所留学を経て、1981年にセルビア共和国のベオグラードに移り住む。その後、ベオグラード大学文学部にて博士号取得(アバンギャルド詩、比較文学)し、現在は同大学で教授を務める傍ら、詩人・翻訳家としても活動している。

「紫式部文学賞」は、女性作家による文学作品を対象とした文学賞。伝統ある日本女性文学の継承・発展と、市民文化の向上に資することを目的として1990年に創設、宇治市と宇治市教育委員会が主催している。第29回の選考委員は、落合恵美子、川上弘美、鈴木貞美、竹田青嗣、村田喜代子の5氏が審査を務めた。

Book Bang編集部
2019年9月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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