50年前のベストセラーに再注目集まる 「作戦の神様」は自らの敗因について何を語ったのか?

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 9月10日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『大家さんと僕 これから』が獲得した。
 第2位は『日向坂46ファースト写真集 立ち漕ぎ』。第3位は『70歳のたしなみ』となった。

 4位以下で注目は5位に初登場の『潜行三千里 完全版』。原典は旧日本陸軍参謀の辻政信の著書で1950年に出版されベストセラーとなった一冊。ながらく絶版状態にあったが、近年再注目され新書判などで復刊。今作は新たに発見された原稿「我等は何故敗けたか」を収録し、完全版と銘打たれた。辻は陸軍大学卒のエリート軍人で第二次大戦において数々の作戦を指揮。戦時中は「作戦の神様」などと呼ばれ讃えられるが、後にその評価は一変した。戦後は戦争責任を逃れ地下に潜伏。その間の逃亡記(原典)を出版しベストセラーとなった。さらに衆議院議員にまで復権するも、東南アジアを視察中に行方不明になるという波乱万丈の一生を送った。半藤一利氏をして「絶対悪」(『ノモンハンの夏』文藝春秋 より)とまで言わしめた怪人物だ。毀誉褒貶渦巻く人物だけに、彼が敗因について語っていたかと思われる原稿には大きな注目が集まっている。

1位『大家さんと僕 これから』矢部太郎[著](新潮社)

季節はめぐり、初めての単行本が大ヒットとなった僕は、トホホな芸人から一躍時の人に。忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々には少しの翳りが見えてきた。僕の生活にも大きな変化があり、別れが近づくなか、大家さんの想いを確かに受け取り「これから」の未来へ歩き出す僕。美しい感動の物語、堂々完結。(新潮社ウェブサイトより)

2位『日向坂46ファースト写真集 立ち漕ぎ』日向坂46/YOROKOBI、加藤アラタ[撮影](新潮社)

坂道シリーズの元気印、「日向坂46」初のグループ写真集。4泊5日の沖縄での、修学旅行感あふれる“ハッピーオーラ”な写真はもちろん、プールではしゃぐ姿や、初のランジェリーカットを撮ったメンバーも! みんなの素顔が満載(新潮社ウェブサイトより)

3位『70歳のたしなみ』坂東眞理子[著](小学館)

人生100年時代を生きる後半生の教科書! 70代というのは新しいゴールデンエイジ――人生の黄金時代である。最も人生で幸福なのはいつ頃か――と問われたら、現代では70代ではないだろうか。「もう」70歳だから「今さら」何をしても遅すぎる、「どうせ」成果は上がらないと自分をおとしめるのはやめよう。 330万部の大ベストセラー『女性の品格』から13年、昭和女子大学理事長・坂東眞理子さんが人生100年時代に放つ「後半生の生き方論」の決定版!(小学館ウェブサイトより)

4位『9月1日 母からのバトン』樹木希林[著]内田也哉子[著](ポプラ社)

5位『潜行三千里 完全版』辻政信[著](毎日ワンズ)

6位『樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ』樹木希林[著](宝島社)

7位『M 愛すべき人がいて』小松成美[著](幻冬舎)

8位『まなの本棚』芦田愛菜[著](小学館)

9位『「大家さんと僕」と僕』矢部太郎 ほか [著](新潮社)

10位『わたしを支えるもの すーちゃんの人生』益田ミリ[著](幻冬舎)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 9月10日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年9月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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