「ビジネス書大賞 2019」が決定 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』が受賞

文学賞・賞

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「ビジネス書大賞 2019」が発表され、新井紀子さんの『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)が大賞に選ばれた。

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』は、人工知能「東ロボくん」の開発者である新井紀子さんが、AIの誤解と限界を示す一方で、日本人の読解力の低下を指摘した一冊。東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態と今後の教育について提示している。

 中世史学者で東京大教授の本郷恵子さんは、《AI研究から人間の知性の構造へと迫る本書の道筋は、まことに明晰。問題の本当のありどころとその深刻さを教えてくれる》(読売新聞・書評)と評している。
https://www.bookbang.jp/review/article/550509

 著者の新井さんは、1962年東京都生まれ。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院数学研究科単位取得退学(ABD)。東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。2006年から国立情報学研究所教授。2008年から同社会共有知研究センター長。2017年から社団法人「教育のための科学研究所」代表理事。2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。著書に『ハッピーになれる算数』『生き抜くための数学入門』『数学は言葉』『コンピュータが仕事を奪う』などがある。

 そのほか、経営者賞にフレデリック・ラルーさんの『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(英治出版)、読者賞にスコット・ギャロウェイさんの『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社)が選ばれた。

「ビジネス書大賞」は、1年間を代表するビジネス書を選出し、表彰する、日本初のビジネス書アワード。「ビジネス書のプレゼンスをさらに大きなものとすることで、出版業界の活性化に貢献するとともに、日本のビジネスパーソンの成長、ひいては日本のビジネス界の発展に貢献する」ことを目的に、2009年10月に創設。選考方法は、過去1年間に刊行されたビジネス書の中から、書店員、ブロガー、出版社、マスコミの代表、六本木アカデミーヒルズライブラリー会員および一般読者の一次投票によってノミネート作品を選出し、審議を経て、最終選考会出席者による再投票を行い大賞ほか各賞が決定される。

 なお、「ビジネス書大賞 2019」のノミネート作品は以下のとおり。

『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤羊一[著]SBクリエイティブ
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子[著]東洋経済新報社
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』スコット・ギャロウェイ[著]渡会圭子[訳]東洋経済新報社
『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』フレデリック・ラルー[著]鈴木立哉[訳]嘉村賢州[解説]英治出版
『日本再興戦略』落合陽一[著]幻冬舎
『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』株式会社アンド[著]翔泳社
『ホモ・デウス(上・下):テクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ[著]柴田裕之[訳]河出書房新社
『学びを結果に変えるアウトプット大全』樺沢紫苑[著]サンクチュアリ出版

Book Bang編集部
2019年5月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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