「腐女子」から「裸一貫」へ つづ井さんの新作エッセイと決意表明が話題

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コミックスでは語られないある“決意表明”が話題に

 9月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『大家さんと僕 これから』が獲得した。
 第2位は『裸一貫! つづ井さん(1)』。第3位は『70歳のたしなみ』となった。

 2位は『裸一貫! つづ井さん(1)』はウェブから火がついたコミックエッセイ『腐女子のつづ井さん』(KADOKAWA)が35万部の大ヒットとなった著者・つづ井さんの最新エッセイ。前作では“腐女子”のつづ井さんがオタク仲間と楽しく過ごす様子を描いたが、今作では“アラサー女子”や“腐女子”という括りを越えて、一人の人間として全力で日常を楽しむ様子が描かれる。

 コミックス発売時につづ井さんは文章を発表し、コミックスでは語られないある“決意表明”が話題となった。彼氏のいない若い女性が社会から受けるプレッシャーについて述べ、そのようなハラスメントに対し、自分を卑下するような自虐で返していたと告白。しかしその自虐が徐々に自分を痛めつけていたと気づき、自分にとって楽しい毎日の生活や友人との交流をも貶めるような行為だったと反省したという。「ただ生きてて楽しい」という現状を謙遜せずに公開しようと決意し、今作はタイトルからも“腐女子”を外すことにしたという。自分を安易にカテゴライズすることもやめ、文字通り“裸一貫”の一人の人間として人生を充実させてゆくことを宣言したつづ井さん。彼女の姿勢に多くの共感が集まっている。

https://note.mu/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce

1位『大家さんと僕 これから』矢部太郎[著](新潮社)

季節はめぐり、初めての単行本が大ヒットとなった僕は、トホホな芸人から一躍時の人に。忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々には少しの翳りが見えてきた。僕の生活にも大きな変化があり、別れが近づくなか、大家さんの想いを確かに受け取り「これから」の未来へ歩き出す僕。美しい感動の物語、堂々完結。(新潮社ウェブサイトより)

2位『裸一貫! つづ井さん(1)』つづ井[著](文藝春秋)

アラサー×おひとりさま×オタク=毎日生きるのがたのしい~!!! どすこい!!! 「魂がオタク」なアラサー女子の、押しも押されもせぬ日常!!! 著者累計35万部・大ヒット『腐女子のつづ井さん』の著者が描く、コミックエッセイ新シリーズがついに開幕!!(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『70歳のたしなみ』坂東眞理子[著](小学館)

人生100年時代を生きる後半生の教科書! 70代というのは新しいゴールデンエイジ――人生の黄金時代である。最も人生で幸福なのはいつ頃か――と問われたら、現代では70代ではないだろうか。「もう」70歳だから「今さら」何をしても遅すぎる、「どうせ」成果は上がらないと自分をおとしめるのはやめよう。 330万部の大ベストセラー『女性の品格』から13年、昭和女子大学理事長・坂東眞理子さんが人生100年時代に放つ「後半生の生き方論」の決定版!(小学館ウェブサイトより)

4位『樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ』樹木希林[著](宝島社)

5位『9月1日 母からのバトン』樹木希林[著]内田也哉子[著](ポプラ社)

6位『潜行三千里 完全版』辻政信[著](毎日ワンズ)

7位『文在寅という災厄』武藤正敏[著](悟空出版)

8位『歎異抄をひらく』高森顕徹[著](1万年堂出版)

9位『介護職がいなくなる ケアの現場で何が起きているのか』結城康博[著](岩波書店)

10位『日向坂46ファースト写真集 立ち漕ぎ』日向坂46/YOROKOBI、加藤アラタ[撮影](新潮社)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 9月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年9月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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