「ダンジョン飯」「魔法使いの嫁」高評価ファンタジー、2作品の最新巻がベストセラーランキングに

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 9月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、コミックス第1位は『ハイキュー!!(39)』が獲得した。
 第2位は『ダンジョン飯(8)』。第3位は『魔法使いの嫁(12)』となった。

 2位と3位はどちらも一風変わったファンタジー漫画。2位の「ダンジョン飯」は王道ファンタジー世界を舞台にしながらも、ダンジョンを冒険する一行が出会うモンスターを調理し美味しく頂いてしまうという、ファンタジーグルメ漫画。3位の「魔法使いの嫁」は海外幻想文学の香り漂う設定のなか、骨の頭を持った魔法使いと、彼に買われた孤独な少女の物語。どちらも共通するのは世界観の作り込みだ。ファンタジー世界の根幹を成す“魔法”の仕組みや生活への取り入れ方、神話的生物の生態や住人との関わり方など、十分な考察を重ねたうえで作品の中に取り入れられ描かれていることが伝わってくる。いわゆる“剣と魔法のファンタジー世界”を舞台にした作品が隆盛しはじめて数十年経った現在、共通認識に頼った類型的なファンタジーものとは一線画すニ作品が大いに評価されているのは、日本のファンタジー読者の層の厚みを示している。

1位『ハイキュー!!(39)』古舘春一[著](集英社)

最小スパイカー、日向と星海が序盤から火花を散らす春高準々決勝! 鴎台は昼神を要とした高度な組織的ブロックで日向を阻み、烏野は月島が冷静な判断で星海を止める!! 試合は攻守競り合う熾烈な争いに…!?(集英社ウェブサイトより)

2位『ダンジョン飯(8)』九井諒子[著](KADOKAWA)

食材達の逆襲劇。喰えるものなら喰ってみろ! 不注意でチェンジリングの中に入ってしまったライオス一行。ライオスはドワーフに。マルシルはハーフフットに、そしてセンシはエルフに……。種族が入れ替わり、慣れない体で迷宮の最奥を目指す彼らを、ガーゴイル、バイコーン、そして強くなって帰ってきた歩き茸の軍勢が襲う! 一方地上では、エルフの国からやってきた迷宮制圧特殊部隊、通称“カナリア”が、その活動を開始。ファリンのため、迷宮を攻略できるのか。どうなる、ライオス!?(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『魔法使いの嫁(12)』ヤマザキコレ[著](マッグガーデン)

4位『ミステリと言う勿れ(5)』田村由美[著](小学館)

5位『ザ・ファブル(19)』南勝久[著](講談社)

6位『賢者の孫(12)』緒方俊輔[著]吉岡剛[原作]菊池政治[キャラクター原案](KADOKAWA)

7位『MFゴースト(6)』しげの秀一[著](講談社)

8位『凪のお暇(6)』コナリミサト[著](秋田書店)

9位『終わりのセラフ(19)』鏡貴也[原作]山本ヤマト[漫画]降矢大輔[コンテ構成](集英社)

10位『赤髪の白雪姫(21)』あきづき空太[著](白泉社)

〈コミックスランキング 9月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年9月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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