第40回日本出版学会賞が発表 横田冬彦『日本近世書物文化史の研究』が受賞

文学賞・賞

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 第40回日本出版学会賞が発表され、横田冬彦さんの『日本近世書物文化史の研究』(岩波書店)に決まった。

 受賞作『日本近世書物文化史の研究』は、近世の文化史における貴重な資料をもとに書物文化と読書の実態と意義を考察した作品。

 著者の横田さんは、1953年京都府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授、京都橘大学名誉教授。著書に『日本の歴史16 天下泰平』『異文化交流史の再検討――日本近代の経験とその周辺』『本の文化史1 読書と読者』などがある。

 また、過去2年の『出版研究』に掲載された論文を対象にした清水英夫賞の審査も行われ、第2回に栗山雅俊さんの「『出版の自由』と『出版の倫理』に関する一考察―新しい『出版の倫理』再構築のために』(『出版研究』47号掲載)が受賞した。

 日本出版学会賞は、「出版の調査・研究の領域」における著書および論文を対象にした賞。審査は、出版学会会員からの自薦他薦の候補作と古山悟由会員が作成した出版関係の著作および論文のリストに基づいて行われる。

Book Bang編集部
2019年5月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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