ファン歓喜！　有栖川有栖の国名シリーズ2年連続刊行　斎藤工主演ドラマの新作も

　9月25日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書ノンフィクション第1位は『一切なりゆき　樹木希林のことば』が獲得した。　第2位は『この世を生き切る醍醐味』。第3位は『ケーキの切れない非行少年たち』となった。

　新書ノベルス第1位は『鬼滅の刃　しあわせの花』。第2位は『覇権交代（5）李舜臣の亡霊』。第3位は『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』となった。

　注目は新書ノベルス5位に初登場の『カナダ金貨の謎』。探偵の火村英生と著者と同名の推理作家・有栖川有栖が活躍し、タイトルに国名を冠した本格ミステリ「国名シリーズ」の第10弾。昨年10月に9作目となる『インド倶楽部の謎』（講談社）が同シリーズでは13年ぶりに刊行され、今作は1年と経たずに刊行。ファンは嬉しい悲鳴をあげている。

　また9月26日には有栖川さんのデビュー30周年を記念し火村＆有栖川コンビの第1作『46番目の密室』が限定愛蔵版となって発売された。綾辻行人さんや北村薫さんのエッセイや同作の元となった短編が収録された冊子が付属する。

　さらに29日には2016年に放送され好評を博した日本テレビ系連続ドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」のスペシャル版も放送される。斎藤工演じる火村英生と、窪田正孝演じる有栖川有栖のバディが新たな謎に挑む。放送は9月29日（日）夜10時30分。放送後には動画配信サービスHuluでさらなるオリジナルストーリーも配信される。

■新書　ノンフィクションランキング

1位『一切なりゆき　樹木希林のことば』樹木希林［著］（文藝春秋）

芝居の達人、人生の達人　今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。（文藝春秋ウェブサイトより）

2位『この世を生き切る醍醐味』樹木希林［著］（朝日新聞出版）

とても母らしいです。美談じゃなく、ダメなところも書いているから。――娘・内田也哉子さん　（インタビューも収録）　樹木希林はなぜあれほど平気に死んだのか読み継ぐべきラスト・ロングインタビュー　この浮世をぞんざいに生き切る覚悟。あらゆる出会いや運命に感謝する心のもちよう。病や死すらおもしろがる透徹した視点。樹木希林さんの言葉一（朝日新聞出版ウェブサイトより）

3位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治［著］（新潮社）

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数％いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。（新潮社ウェブサイトより）

4位『上級国民／下級国民』橘玲［著］（小学館）

5位『日本への警告　米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』ジム・ロジャーズ［著］小里博栄［取材・翻訳・監修］花輪陽子［監修］（講談社）

6位『ラグビー知的観戦のすすめ』廣瀬俊朗［著］（KADOKAWA）

7位『韓国を蝕む儒教の怨念　反日は永久に終わらない』呉善花［著］（小学館）

8位『妻のトリセツ』黒川伊保子［編著］（講談社）

9位『キレる！　脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』中野信子［著］（小学館）

10位『菅原道真　学者政治家の栄光と没落』滝川幸司［著］（中央公論新社）

■新書　ノベルスランキング

1位『鬼滅の刃　しあわせの花』吾峠呼世晴［原作］矢島綾［著］（集英社）

2位『覇権交代（5） 李舜臣の亡霊』大石英司［著］（中央公論新社）

3位『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』尾田栄一郎［原作］浜崎達也［著］冨岡淳広、大塚隆史［劇場版脚本］（集英社）

4位『ハイキュー!!　ショーセツバン!!（11）』古舘春一［原作］星希代子［小説］（集英社）

5位『カナダ金貨の謎』有栖川有栖［著］（講談社）

6位『かぐや様は告らせたい　小説版　秀知院学園七不思議』赤坂アカ［原作］羊山十一郎［著］（集英社）

7位『最凶の恋人　境界を越える男』水壬楓子［著］（リブレ）

8位『ONE PIECE novel A（1）　スペード海賊団結成篇』尾田栄一郎［原作］ひなたしょう［著］（集英社）

9位『僕のヒーローアカデミア　雄英白書　祭』堀越耕平［原作］誉司アンリ［著］（集英社）

10位『ONE PIECE novel A（2） 新世界篇』尾田栄一郎［原作］浜崎達也［著］（集英社）

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