湊かなえが語る 「事実」と「真実」の違いとは

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 10月4日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『転生したらスライムだった件(15)』が獲得した。
 第2位は『異世界ゆるり紀行 子育てしながら冒険者します(7)』。第3位は『落日』となった。

 3位の『落日』は湊かなえさんの最新作。映画監督と脚本家が実際に起こった殺人事件を映画化しようと過去の出来事を調べるうちに真実を見つけ出す。衝撃と深い感動を呼ぶ一作となっている。

 湊さんはインタビューで、出版元の角川春樹社長から「映画」、編集者から「裁判」というキーワードをもらい今作の題材としたと明かしている。また今作の取材のために裁判の傍聴に訪れた経験から、裁判のなかでの「事実」と「真実」の扱い方に注目し、そこに《映画や小説が入る余地があるな》と感じたという。起こった出来事のみを示すのが「事実」で、その行為に至るまでの人の心の動きも含めたものが「真実」だとし、《裁判では流されていくだけのことが、映画や小説になることで興味をひき、他人の事件をより自分のこととして捉えられるんじゃないか》と今作に込めた思いを語った。
https://www.bookbang.jp/review/article/585037

1位『転生したらスライムだった件(15)』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

ヴェルグリンドとの激闘の末、敵の手中に落ちた盟友ヴェルドラ。その事実はリムルを激怒させる。そして命は下された、敵を殺しつくせ――と。その命令に力を漲らせるベニマル達テンペスト幹部。さらに悪魔達を大量進化させ、テンペストと東の帝国の最終決戦がついに始まるのだった。そしてリムルは、ヴェルドラを救うため、さらなる進化を遂げる――。(マイクロマガジン社ウェブサイトより)

2位『異世界ゆるり紀行 子育てしながら冒険者します(7)』水無月静琉[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

シリーズ累計25万部! 子連れ冒険者の異世界のんびりファンタジー、第7章! 双子のアレンとエレナを保護し、冒険者として生活を始めたタクミ。ガディア国の王家主催の夜会という一大イベントを終えた彼は、ある日参加したお茶会で、知り合いの貴族のお嬢さんからパステルラビットの捕獲をお願いされる。早速森に向かった一行は、奥へ奥へと進むうちに山を登っていき、ついには辺り一面の銀世界に到着! パステルラビット探しはひとまず後にして、みんなで楽しく雪合戦!? (アルファポリスウェブサイトより)

3位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)

湊かなえの新たなる代表作、今年最高の衝撃&感動作。重い十字架を背負って生きる人々の心の叫びと希望の灯。”落日”の向こうに見える未来とは!?入魂の書き下ろしミステリー長篇。新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。”真実”とは、”救い”とは、そして、”表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。(角川春樹事務所ウェブサイトより)

4位『異世界はスマートフォンとともに。(18)』冬原パトラ[著](ホビージャパン)

5位『異世界のんびり農家(6)』内藤騎之介[著](KADOKAWA)

6位『Iの悲劇』米澤穂信[著](文藝春秋)

7位『素材採取家の異世界旅行記(7)』木乃子増緒[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

8位『むらさきのスカートの女』今村夏子[著](朝日新聞出版)

9位『大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ』さとう[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

10位『ノーサイド・ゲーム』池井戸潤[著](ダイヤモンド社)

〈単行本 文芸書ランキング 10月4日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年10月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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