『ネコもよう図鑑 色や柄がちがうのはニャンで?』浅羽宏著
[レビュアー] 産経新聞社
キジやブチ、黒、白など、猫にはいろいろな模様がある。この模様は、1本1本の毛色と、その配置をつくりだす遺伝子の組み合わせで決まり、親猫の模様がどのように子猫に遺伝するかについては世界中で多くの研究が行われているという。本書では、キジや茶ブチ、黒三毛など日本に多い猫の模様を11パターンに分類、メンデルの法則に従って猫の模様が決まる仕組みを紹介している。
「二毛と三毛はメスだけ」「目の色が左右で異なる白猫はどちらかの耳の聴覚がない場合も」などの豆知識も盛り込まれ、「科学の目」で猫を見る楽しさを教えてくれる。(化学同人・1400円+税)