平野啓一郎『マチネの終わりに』を原作とした映画が、2019年11月1日に全国公開される。
『マチネの終わりに』は、38歳の天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、2歳年上の小峰洋子の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマを重層的に描かれた恋愛小説。第2回渡辺淳一文学賞を受賞している。
映画では、蒔野役を福山雅治、小峰役を石田ゆり子が演じるほか、伊勢谷友介や桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行などが出演する。監督は「美女か野獣」「ガリレオ」を手掛けたほか、現在放送中の連続ドラマ「シャーロック」で演出を担当している西谷弘、脚本は「きらきらひかる」「GOOD LUCK!!」「マチベン」を執筆した井上由美子が担当している。
原作者の平野啓一郎は、1975年愛知県生れ。京都大学法学部在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を当時最年少で受賞し、デビュー。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2009年に『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞、2010年に『ドーン』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、2019年に『ある男』で読売文学賞を受賞している。その他著書に『文明の憂鬱』『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『あなたが、いなかった、あなた』『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』『透明な迷宮』などがある。
-
2019年10月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
関連ニュース
-
「わかったよエンタメ書いてやるよ!」同業者から絶賛の“玄人受け”作家・長嶋有 ついに「恋愛小説」を手がける
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](日本の小説・詩集)
2016/04/27 -
福山雅治主演 映画化決定で盛り上がるガリレオシリーズ第9作『沈黙のパレード』5週連続で1位を獲得[文庫ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集/歴史・時代小説/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド)
2021/10/09 -
加賀恭一郎シリーズ「新参者」にも登場 松宮刑事が主人公のスピンオフ作品『希望の糸』がベストセラー
[ニュース](日本の小説・詩集/歴史・時代小説/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド)
2022/07/23 -
東出昌大「山から鹿を下ろした事がある人でないと書けない」 クマと猟師の死闘を描く直木賞受賞作『ともぐい』がランクイン[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド/SF・ホラー・ファンタジー)
2024/03/02 -
大人も共感 現役中学生作家の最新作が刊行 装画は矢部太郎[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集)
2018/11/03