【気になる!】新書 『江戸の終活 遺言からみる庶民の日本史』

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江戸の終活

『江戸の終活』

著者
夏目琢史 [著]
出版社
光文社
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784334044336
発売日
2019/09/19
価格
946円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】新書 『江戸の終活 遺言からみる庶民の日本史』

[レビュアー] 産経新聞社

 駿河国で長く村役(名主役)を務めた鈴木仁兵衛は「村役相勤めまじき(村役なんか絶対つとめるな)」とし、その理由を書き連ねた。武蔵国の豪商・戸谷半兵衛は、裕福になるための心構えを説き、おごりや欲が出ないよう「心に錠をかけるべし」。下野国の農政家、田村吉茂は、極楽に行くための読書のすすめも。

 江戸時代の商人、農民ら市井に生きた12人の遺書に注目。自らの人生を振り返り、子孫に何を伝えようとしたのか。現代にも通じる“生きるヒント”を探る。最期を前にしてのリアルな姿に励まされる。(夏目琢史著、光文社新書・860円+税)

産経新聞
2019年10月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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