【気になる!】新書 『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』
[レビュアー] 産経新聞社
□『昭和・平成・令和から厳選412 定点写真でめぐる東京と日本の町並み』
少しずつ変わり、記憶にしか残らない「何の変哲もない普通の町並み」。昭和31年生まれの著者が、長年撮りためてきたそんな風景と、ほぼ同じ場所で令和になってから撮影した写真を比較、解説している。
かつて子供たちが野球に興じた路地がブランドショップの並ぶ通りになった六本木など東京を中心に、全都道府県206カ所の定点写真を収録。今昔の激変ぶりや、変わらぬ雰囲気に驚いたり、ホッとしたり。令和の写真はわずか3カ月間で撮影したという力作だ。(二村高史著、青春新書インテリジェンス・1550円+税)