中田敦彦「今まで紹介した書籍の中でNo.1。これから10年のバイブルになる」渋沢栄一の名著がバカ売れ

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 11月6日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『ケーキの切れない非行少年たち』が獲得した。
 第2位は『夫のトリセツ』。第3位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『現代語訳 論語と算盤』。近代日本経済の父・渋沢栄一が経営哲学を説いた一冊。お笑い芸人でYoutuberとしても活躍する中田敦彦さんが10月25日に公開した動画のなかで《今まで紹介した書籍の中で中田的No.1》《僕にとっておそらくこれからの10年のバイブルになる》と紹介し大きな注目を集めた。著名人がSNSやネット動画のなかで勧めた書籍はネット書店で買われることが多く、これまでもAmazonのランキングに入ることは見受けられた。しかしリアル書店の売上を多く含むトーハンの週刊ベストセラーランキングに登場するのは非常にまれ。近年テレビ番組で活躍するお笑い芸人が本を勧める「読書芸人」企画なども書籍の売上に大きな影響を与えており、お笑い芸人には本の面白さを伝える「インフルエンサー」としての資質が備わっているようだ。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

2位『夫のトリセツ』黒川伊保子[著](講談社)

日本中の夫と妻に大反響を巻き起こしている『妻のトリセツ』。「次はぜひ夫編を」読者の熱い声に応えてついに登場。「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」「とにかく気が利かない」……腹立たしい夫を見捨てる前にこの一冊。今度は脳科学から男脳を解明。夫婦70年時代のバイブル。(講談社ウェブサイトより)

3位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『47都道府県の歴史と地理がわかる事典』伊藤賀一[著](幻冬舎)

5位『上級国民/下級国民』橘玲[著](小学館)

6位『妻のトリセツ』黒川伊保子[編]著[著](講談社)

7位『老人の美学』筒井康隆[著](新潮社)

8位『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』吉原珠央[著](幻冬舎)

9位『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』塙宣之[著](集英社)

10位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[翻訳](筑摩書房)

■新書 ノベルスランキング

1位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

2位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

3位『飯田線・愛と殺人と』西村京太郎[著](光文社)

4位『憂国のモリアーティ 禁じられた遊び』竹内良輔、三好輝、埼田要介[著](集英社)

5位『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』尾田栄一郎[原作]浜崎達也[著]冨岡淳広、大塚隆史[劇場版脚本](集英社)

6位『創竜伝(14)月への門』田中芳樹[著](講談社)

7位『ブラッククローバー ユノの書』田畠裕基[原作]ジョニー音田[著](集英社)

8位『NARUTO-ナルト- ナルト烈伝 うずまきナルトと螺旋の天命』岸本斉史[原作]江坂 純[著](集英社)

9位『十津川警部 阪急電鉄殺人事件』西村京太郎[著](祥伝社)

10位『黒白の起点 飛?高山殺意の交差』梓林太郎[著](徳間書店)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 11月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年11月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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