「鬼滅の刃」人気爆発の理由 1巻から5巻、17巻がコミックスランキングを席捲

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「鬼滅の刃」公式ポータルサイトより

 11月6日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、コミックス第1位は『ハイキュー!!(40)』が獲得した。
 第2位は『鬼滅の刃(17)』。第3位は『アオアシ(18)』となった。

 今週も「鬼滅の刃」がランキングを席捲している。4月からはじまったTVアニメが終了する9月になって人気に火がつき、10月4日に発売された17巻は4週連続で3位以内をキープ。同じくジャンプコミックスの『ハイキュー!!(40)』『青の祓魔師(24)』が11月1日に発売された今もなお2位にとどまっている。6位から10位を1巻から5巻が綺麗に占めており、新規読者増加の勢いも止まらない。

 この異常人気ともいえる現象を現役マンガ編集者は「アニメの制作会社がよかったですね」と分析。

「テレビアニメはアニメ制作会社ufotableが担当しています。この会社は最近スマホゲームでも大人気の「Fate」シリーズや「空の境界」など、ゲームブランドTYPE-MOON関連の映像化で名前をあげ、演出や作画の質が非常に高いと評判です。今作もファンの間で『神作画』と語られ、作者の吾峠呼世晴さんもアニメ放送中に『凄すぎて作者もボロ泣きしました』とコメントを出すほど。アニメは作画のひどい会社にあたると目も当てられません。“制作会社ガチャ”に当たったと評判です」(同)

 講談社の「進撃の巨人」も人気マンガから社会現象に至るまでには、アニメ版の貢献が大きかったといわれている。主人公たちが建物の間を飛び回るのに使う「立体機動装置」を駆使した華麗なアクションシーンに注目が集まり、残酷な物語展開にスタイリッシュな魅力が加わり、大きな飛躍を遂げた。「鬼滅の刃」アニメ版も刀を使った剣戟のシーンが浮世絵のような美しい色彩と斬新な表現で描かれ、女性ファンからも絶賛されている。大正時代を舞台にした鬼への復讐劇という凄みと迫力のあるストーリーを、100%以上に美しく表現したことがこの大ヒットの要因といえるだろう。

1位『ハイキュー!!(40)』古舘春一[著](集英社)

一進一退の試合の中、鴎台に狙われて活路が開けず、失点の罪悪感に苛まれる東峰。重圧を超え気負わず力を発揮する昼神のブロックを破るために、為すべき事は何か──。いま静かに、烏野の主砲が覚醒する…!!(集英社ウェブサイトより)

2位『鬼滅の刃(17)』吾峠呼世晴[著](集英社)

無惨を討つため無限城に突入した鬼殺隊。上弦の弐・童磨と激闘を繰り広げるしのぶは、毒が効かない童磨に対し苦戦を強いられる。果たして姉の仇を討つことができるのか…!? 一方で、善逸の前にも鬼が立ちはだかり──!?(集英社ウェブサイトより)

3位『アオアシ(18)』小林有吾[著](小学館)

“分岐点”となる試合が始まる――― プレミアリーグで首位を争う船橋学院との試合が開幕。引退すると宣言した平に「もう一度サッカーと向き合ってほしい」と願うエスペリオンの面々は、平を出場させるためになんとしてでも点差を広げようと意気込む。また、この試合で「攻守コンプリート」を達成しようとするアシトは、並々ならぬ覚悟を持って試合に臨むことに――― 相手は、超高校級FWを擁する強豪校。一体何が起こるのか。何が待ち受けるのか。運命の試合、キックオフ!!(小学館ウェブサイトより)

4位『BLUE GIANT SUPREME(9)』石塚真一[著](小学館)

5位『青の祓魔師(24)』加藤和恵[著](集英社)

6位『鬼滅の刃(1)』吾峠呼世晴[著](集英社)

7位『鬼滅の刃(2)』吾峠呼世晴[著](集英社)

8位『鬼滅の刃(3)』吾峠呼世晴[著](集英社)

9位『鬼滅の刃(4)』吾峠呼世晴[著](集英社)

10位『鬼滅の刃(5)』吾峠呼世晴[著](集英社)

〈コミックスランキング 11月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年11月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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