【気になる!】新書 『ヒマつぶしの作法』
[レビュアー] 産経新聞社
作家活動60年という漫画家、エッセイストの著者の単行本・文庫本収録作品から「ヒマつぶし」をテーマにえりすぐったアンソロジー。抱腹絶倒のショージ節満載でうれしくなる。
苦手な社交克服の修業に悪戦苦闘する「社交はダンスで」(昭和52年)や、寅さん映画に出てくるような宿に泊まる「寅さんの宿」(平成11年)、ロボット掃除機を部下に見立て、上司の気苦労を痛感する「ロボット掃除機ルンバを雇う」(24年)。他に釣り堀、はとバス観光、キャバレー体験なども。新たに収録した、いとうせいこう氏との特別対談も思わず噴き出す。(東海林さだお著、SB新書・870円+税)