73歳でも働くしかない 「老後レス時代」に交通誘導員の独白が話題

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 11月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『反日種族主義 日韓危機の根源』が獲得した。
 第2位は『ひとりで生きる 大人の流儀(9)』。第3位は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます交通誘導員ヨレヨレ日記』。著者はもともと出版業に従事していたが仕事に行き詰まり、数年前から交通誘導員として働き出したという。著者は「誰でもなれる」「最底辺の職業」と自嘲するが、現場で起こる様々なエピソードが描かれ、哀愁と笑いを誘う。11月10日の朝日新聞1面の特集「老後レス時代 エイジングニッポン」で取り上げられ大きな話題となった。65歳を超えても働かざるを得ない時代ならではのベストセラーだ。

1位『反日種族主義 日韓危機の根源』李栄薫[編著](文藝春秋)

韓国を震撼させたベストセラー、日本語版がついに登場!(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『ひとりで生きる 大人の流儀(9)』伊集院静[著](講談社)

一人で生きることを自覚せよ、と言っても、そう簡単にできるものではない。泣く雨の夕暮れも、一人で膝をかかえて星を見上げる夜半もあるであろう。孤独というものには、やるせなさがどこかに隠れている。なのに一人で生きようとしている人には、家族、兄弟姉妹、仲間、同僚、友と日々、逢ったり、連絡を取り合って、普通に生きている人たちには、ないものがある。あの潔さに似たものは何なのだろうか? ひとりで生きることは、一見淋しいものに思えるが、実は美しい人間の姿であるのかもしれない。――伊集院静 シリーズ累計195万部超の大ベストセラー第9弾。(講談社ウェブサイトより)

3位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ[著](新潮社)

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり……。何が正しいのか。正しければ何でもいいのか。生きていくうえで本当に大切なことは何か。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と パンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。(新潮社ウェブサイトより)

4位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ ストーリーブック』サンエックス[監修]主婦と生活社[編](主婦と生活社)

5位『WHITE graph 002』講談社[編](講談社)

6位『歎異抄をひらく』高森顕徹[著](1万年堂出版)

7位『「日本国紀」の天皇論』百田尚樹[著]有本香[著](産経新聞出版)

8位『緊急報道写真集 2019・10 台風19号 長野県災害の記録』信濃毎日新聞社編集局[編](信濃毎日新聞社)

9位『絵本 すみっコぐらし そらいろのまいにち』よこみぞゆり[著](主婦と生活社)

10位『当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます交通誘導員ヨレヨレ日記』柏耕一[著](三五館シンシャ発行/フォレスト出版発売)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 11月19日トーハン調べ〉

新潮社

Book Bang編集部
2019年11月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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