カラテカ矢部「大家さんと僕」シリーズが年間ベストセラー2連覇も「クリスマスも大晦日も2年連続ひとり…」

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カラテカ・矢部太郎、オリコン年間“本”ランキングのコミックエッセイ部門で2年連続で1位

 オリコンは11月28日、2019年の“本”のベストセラーランキングを発表した。作品別総合1位は2018年に亡くなった樹木希林さんの名言を集めた『一切なりゆき樹木希林のことば』(文藝春秋)となった。期間内売上は123万6千部(オリコン調べ)。

 作家別1位は「おしりたんていシリーズ」(ポプラ社)のトロルさん。トロルさんは2018年も作家別1位を獲得しており連覇。同シリーズは児童書ジャンルで圧倒的な人気を誇り、4月に発売された『おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ』が1位となったほか、トップ5が同作で占められるほど。同じシリーズがトップ5を独占するのはオリコンの児童書年間ランキング史上初となった。

 他ジャンルでも人気作品・作家の連覇が続いた。

 コミックエッセイ部門ではお笑い芸人・カラテカの矢部太郎さんの『大家さんと僕』(新潮社)シリーズが2年連続で1位。2017年に発売された『大家さんと僕』は矢部さんと高齢の大家さんの心温まる交流が描かれ、発行部数81万部の大ヒットとなり2018年のコミックエッセイ部門で1位に。その後一躍時の人となった矢部さんの戸惑いと喜びの日々を追った『「大家さんと僕」と僕』も8万部のヒット。二人に訪れた変化を描いた完結作『大家さんと僕 これから』が2019年7月に発売され、26万部を突破し連覇となった。

 この快挙に矢部さんは「2年連続……こんなに長い間に亘ってたくさんの方に読んでいただけるなんて、全然思っていなかったので、びっくりしています。ありがとうございます!」と喜びを噛みしめつつも、「ちなみに今年のクリスマスも、大晦日も2年連続ひとりの予定なのでせめて早寝早起きをしたいと思います」とちょっとさみしい記録が更新されることを明かした。『大家さんと僕』は現在Book Bangにて試し読みを公開中。
https://www.bookbang.jp/comic/

 コミックランキング単巻部門では少年マンガ「ONE PIECE」の91巻が1位。こちらは12年連続1位の快挙。作者の尾田栄一郎さんは「最近は色んな人から今ジャンプ面白いねって言われます。鬼滅の刃の盛り上がりは勿論、ジャンプは今若い作家さん達が熱をおびてます!!当然僕も!!」とコミックランキング作品別部門で1位となった「鬼滅の刃」シリーズに触れながら感謝のコメントを発表。

 文庫作家別部門では東野圭吾さんが3年連続の1位。2018年発売の『人魚の眠る家』(幻冬舎)、2019年発売の『危険なビーナス』(講談社)、『恋のゴンドラ』(実業之日本社)など人気作の文庫化が相次いだほか、2014年発売ながら、2019年1月に木村拓哉さん主演、長澤まさみさん共演で公開された映画の原作『マスカレード・ホテル』(集英社)も人気を集め三連覇となった。

 オリコン“本”ランキングは全国の書店・ウェブ書店の週間売上をもとに、推定売上部数を算出。集計期間は2018年11月19日から2019年11月17日まで。

Book Bang編集部
2019年12月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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