「本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン」第1位は、実話に基づく歴史ミステリー『戦場のアリス』
文学賞・賞
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- おすすめ文庫王国2020
- 価格:880円(税込)
「本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン」が、毎年年末に刊行している「おすすめ文庫王国2020」にて発表された。
第1位に選ばれたのはケイト・クインさんの『戦場のアリス』(ハーパーBOOKS)。本作は行方不明になった従姉のローズを探すためにロンドンに渡ったシャーリーが、第一次大戦下に暗躍した伝説の女スパイと出会い、ドイツ占領下のフランス北部へ潜入する実話に基づく歴史ミステリー。
著者のケイト・クインさんは、南カリフォルニア出身。ボストン大学で古典言語の学士号と修士号を取得。これまでに古代ローマを舞台にした4作と、イタリアのルネサンス期に悪名を馳せたボルジア家を描く2作の歴史小説を上梓している。
2位は、『小林秀雄 江藤淳 全対話』(中央公論新社)、3位は塩田武士さんの『盤上に散る』(講談社)が選ばれた。
そのほか、『おすすめ文庫王国2020』では、各評者によるジャンル別ベストテン(現代文学、恋愛小説、SF、時代小説、エンターテインメント、国内ミステリー、海外ミステリー、雑学、ノンフィクション、ライトノベル)や18年ぶりの新作長編の発売が話題となった「十二国記」シリーズの発売に密着したレポートなどを掲載している。
〈本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテン〉
1位 『戦場のアリス』ケイト・クイン[著]加藤洋子[訳]ハーパーBOOKS
2位 『小林秀雄 江藤淳 全対話』小林秀雄/江藤淳[著]中央公論新社
3位 『盤上に散る』塩田武士[著]講談社
4位 『その雪と血を』ジョー・ネスボ[著]鈴木恵[訳]早川書房
5位 『淳子のてっぺん』唯川恵[著]幻冬舎
6位 『おめかしの引力』川上未映子[著]朝日新聞出版
7位 『悪寒』伊岡瞬[著]集英社
8位 『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』鹿子裕文[著]筑摩書房
9位 『図説日本未確認生物事典』笹間良彦[著]KADOKAWA
10位 『愛の顛末 恋と死と文学と』梯久美子[著]文藝春秋
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