伊集院静「人間には寿命があるんだよ」悲しみの乗り越え方を語る

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 12月10日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『反日種族主義 日韓危機の根源』が獲得した。
 第2位は『鋼鉄の法 人生をしなやかに、力強く生きる』。第3位は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』となった。

 4位以下で注目は4位の『ひとりで生きる 大人の流儀(9)』、著者の伊集院静さんがNHK総合の「ごごナマ」に出演し最新作『ひとりで生きる』について語った。伊集院さんは「ひとりで生きている人のほうが誰かに頼っている人よりも美しく見える」と語り、同書はひとりで生きる日が来ても「こういう心構えでいればいいんじゃないのか」という思いで書いたという。また仕事観や人生観についても語り、「人生は逃げるのも大事」と我を張らずに危険を避けることが大切とアドバイス。いじめを受けている学生にも、学校から逃げることは「正しいと思う。いつまでもその学校にこだわらないで環境を変えるのは大事だと思う」と持論を述べた。

 番組では「伊集院静をつくったことば」として「人間には寿命があるんだよ」という言葉を紹介。これは伊集院さんがジャニーズ事務所のメリー喜多川さん言われた言葉で、人間は怪我や病気や災害で亡くなるのではなく、決められた“寿命”で亡くなるんだという意味。こう考えると若くして亡くなった人も「きちんとした人生だった」と思うべきで、可哀想と考えるのは間違いだと解説。また伊集院さんは20代の頃弟を、30代の頃前妻を亡くしているが、「悲しみにも必ず終わりはある」という言葉と出会ったことで乗り切ることができたと力強く語った。

1位『反日種族主義 日韓危機の根源』李栄薫[編著](文藝春秋)

韓国を震撼させたベストセラー、日本語版がついに登場!(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『鋼鉄の法 人生をしなやかに、力強く生きる』大川隆法[著](幸福の科学出版)

「人生100年時代」の到来、混迷の度を深める国際情勢―― 私たちはどのように生きていくべきか。生き方の質を高め、日本を繁栄させ、素晴らしい未来を創りだすために。すべての人に「真実」を伝える、渾身の一書。(幸福の科学出版ウェブサイトより)

3位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ[著](新潮社)

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり……。何が正しいのか。正しければ何でもいいのか。生きていくうえで本当に大切なことは何か。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。(新潮社ウェブサイトより)

4位『ひとりで生きる 大人の流儀(9)』伊集院静[著](講談社)

5位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ ストーリーブック』サンエックス[監修]主婦と生活社[編](主婦と生活社)

6位『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』ユヴァル・ノア・ハラリ[著]柴田裕之[訳](河出書房新社)

7位『高倉健、その愛。』小田貴月[著](文藝春秋)

8位『東大ナゾトレ SEASON2(1)』松丸亮吾[監修](扶桑社)

9位『絵本 すみっコぐらし そらいろのまいにち』よこみぞゆり[著](主婦と生活社)

10位『はい、さようなら。』瀬戸内寂聴[著](光文社)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 12月10日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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