人体は「進化の失敗作」? 人体進化の「不都合な真実」を解説した一冊が話題

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 12月17日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』が獲得した。
 第2位は『ケーキの切れない非行少年たち』。第3位は『偽善者たちへ』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』。著者は『爆発的進化論』(新潮社)や『絶滅の人類史』(NHK出版)など、生物の進化の歴史をエキサイティングにわかりやすく解説した書籍で知られる更科功さん。今作では最新の研究に基づき、人体がどのように進化し、何を手に入れ何を失ったのかを明快に解説。「人体進化の不都合な真実」を描き出した知的エンターテインメントとなっている。

 12月8日の読売新聞の書評欄で取り上げられ大きな話題となった。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20191207-OYT8T50146/

■新書 ノンフィクションランキング

1位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

3位『偽善者たちへ』百田尚樹[著](新潮社)

彼らはどこまで本気なのだろうか。都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴には見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員……。この国に蔓延する数多の「偽善」をぶった斬り! ベストセラー作家が日々のニュースに潜む「薄っぺらい正義」を笑い飛ばす、言論の銃弾109連射!(新潮社ウェブサイトより)

4位『夫のトリセツ』黒川伊保子[著](講談社)

5位『芸人と影』ビートたけし[著](小学館)

6位『医者が教える 正しい病院のかかり方』山本健人[著](幻冬舎)

7位『妻のトリセツ』黒川伊保子[編著](講談社)

8位『寂聴 九十七歳の遺言』瀬戸内寂聴[著](朝日新聞出版)

9位『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』更科功[著](NHK出版)

10位『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』橋下徹[著](PHP研究所)

■新書 ノベルスランキング

1位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

2位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

3位『女王と海賊の披露宴 海賊と女王の航宙記』茅田砂胡[著](中央公論新社)

4位『十津川警部 舞鶴の海を愛した男』西村京太郎[著](徳間書店)

5位『三毛猫ホームズの裁きの日』赤川次郎[著](光文社)

6位『運命の王子様と出会ったので、花嫁になります』真船るのあ[著](笠倉出版社)

7位『NARUTO-ナルト- ナルト烈伝 うずまきナルトと螺旋の天命』岸本斉史[原作]江坂純[著](集英社)

8位『約束のネバーランド ノーマンからの手紙』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

9位『ONE PIECE novel A(1) スペード海賊団結成篇』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

10位『創竜伝(14)月への門』田中芳樹[著](講談社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 12月17日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年12月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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