12月20日、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)が、京都府私立学校図書館協議会加盟(40校)の学校図書館の司書・教員が選んだ「中高生におすすめする司書のイチオシ本2019年版」の第1位に選ばれた。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、イギリスで暮らすブレイディみかこさんが、「元・底辺中学校」に通い始めた一人息子との日常を綴ったノンフィクション作品。
11月に全国の書店員が今いちばん売りたいノンフィクションを選ぶ「Yahoo!ニュース|本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞」を受賞しており、書店員に続き、学校司書からも、今年一番のおすすめ本として評価を得た。
また、「ノンフィクション本大賞」に加え、これまでに「毎日出版文化賞 特別賞」、「八重洲本大賞」、「ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)」を受賞しており、今回の受賞で5冠を達成。累計23万部に到達し、まさに今年を代表する大ベストセラーとなった。
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- ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
- 価格:1,485円(税込)
中高年男性が読者層の多数を占めるのが一般的なノンフィクション作品のなかにあって、本作の読者は女性が7割。中高生にも読者が広がり、ノンフィクション作品がこれだけ性別、年代を超えた熱い支持を集めるのは極めて異例だ。
「中高生におすすめする司書のイチオシ本2019年版」は、2018年11月~2019年10月末までに刊行された書籍を対象に、京都府私立学校図書館協議会加盟(40校)の各校図書館の司書・教員が「中高生におすすめする司書のイチオシ本」を投票によって選考。ベスト10を発表し、1月より、京都府内の書店16店舗と同時にフェアを展開する。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』特設ページ
https://www.shinchosha.co.jp/ywbg/
ブレイディみかこ
保育士・ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年に新潮ドキュメント賞を受賞し、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補となった『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)をはじめ、著書多数。
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2019年12月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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